
前回のあらすじ
天魔の状態が安定した。
後天才級ドラゴンとやらが出現した。
以上

そして、この話の題名はもう1つある。
「第5話 理想通りに生まれた現状」
どう言う意味かは後でわかる。ふふっ、

やったね!ついにトールがおとなしくなった!!

今までの苦労が報われたのね!!

こんなに嬉しい瞬間はいいもんだわ〜!

経験したことないけど、
我が子が初めて1人暮らししたみたいな感動を覚えるわね!!

うひょー!!!
雪花はしばらく喜びの舞を踊り続け、ふと奏星達の方を向いた

…って、あれ?ん?

何でみんな黙ってるのよ?

ここは喜ぶところじゃないの??

…あのですね、雪花ちゃん。

ちゃんと状況を冷静に判断するのが長の務めでしょう?

1番言われたくない人に1番言われたくないセリフを言われた。

どうしてそんな責めるのかしらね〜、

奏星さんだってトールについて悩んでたじゃない。

あの子が独り立ちできるようになったのよ?
素直じゃないわね〜。
奏星が呆れると同時に、静まり返る空間
そんな中、いきなりトールが大声を上げる

うほほ、うひょひょ、よっしゃーーーーーー!!

敵だな!!明らかな敵!!しかも天才級ドラゴン!!!

この僕を楽しませてくれる相手がすぐ見つかったな!!!!

え、ちょ、トール!!どこ行くのよ!?

褒められたからって調子に乗らないでよ!!
トールは振り返ることもなく、そのまま廊下の遥か彼方まで行ってしまった

…まったく、すぐ調子に乗ってどっか行くわね。
どう言う線引きがいいのやら。

あ〜あ、せっかくトールが素直になったと思えば、すぐ台無しにする出来事が起こっちゃった…。

と言うか、被害者の天魔さんはともかく、なんで奏星さんは黙ったままなの?

ようやく状況を認知したとかないの?

あ、もしかして衝撃が大きすぎてまだ認知できてない感じ?

まあそうだよね、うん、

気持ちはわかるけど、そろそろ受け入れてもいいんじゃない?
雪花が振り向くが、奏星の無慈悲な眼は変わらなかった

ん?えーと、あ、あれ?えーと…。

ああ、はい。オーラ探知しろってことね!

すぐわかったよ、そんな目つきだし。
オーラ探知するまでの間も、雪花以外何も言わない。

…今オーラ探知してるからちょっと待って!

と言うかその眼やめてくれる?奏星さん?

…ごめん、調子に乗ったわ、でも乗ったけどせめて喜ばないの?

空気を読んで欲しいわね、全く、

バカ真面目すぎるんだから。

……あ。え、マジかあ。

…なんか、謎にトールの親みたいな気分になってたけど、オーラ探知でバリバリ天才級ドラゴンってわかるわね。

……つまり、ただ敵が見つかって喜んで止まっただけってこと?

…え?ショックなんだけど。とほほ…。

褒める価値も何もなかったわね…

さて雪花ちゃん。

落ち込んでいる暇があるなら、早くトールに続いて私たちも出動しますよ!

天災級ドラゴンは今の私たち総出でかからないとまだ厳しい相手なんですから!

え、ちょ!引っ張らないで!!

まだショックが大きいの!トールに裏切られてショックがあるの!!

せめて気持ちを整理する時間をください、奏星様!

勝手に雪花ちゃんが勘違いしただけです!

それに、長い茶番に付き合ってあげた私に対してその態度はないでしょう!

今度は雪花ちゃんに合わせてもらいますからね!
ほら、いきますよ!!
奏星は青ざめている雪花を片手に、呆然としている天魔の方を向いた

あ、天魔さんはここで待っていてくださいね。

宇宙船の中が1番安全なので、絶対に、外には出ないでくださいね。

よかった、被害者の方、えっと、天魔様のおかげで止まってくれた!

ふう、今の時間で色々整理を…

…って、すぐ引きずられてる〜。
ちょっと待ってよー!!
そのまま奏星に引っ張られ、雪花達は宇宙船の外へと続く廊下へと行ってしまう

え、あ、あの!えっと…
奏星の歩みが止まり、こちらを振り向く

すみません、私たちは早く出動しないとなんですよ。

天魔さんはここで待っているだけで大丈夫ですから、私たちに任せてくださいね!
数秒、誰も何も言わない静寂が訪れる
やがて奏星が雪花に対し耳打ちを始めた

ほら雪花ちゃん!
この後に被害者さんを安心させるセリフを言うようにして、評価を上げて欲しいと言われてるでしょう?
忘れましたか?
え!?え〜と、…あっ!わかったわ!
大丈夫ですよ!奏星さんの言った通りです!

天災級ドラゴンは私たちにかかれば問題なしです!!

天魔さんはここで大人しく待っておいてくれたら、私が華麗に倒しちゃうので!

ふふん!!

そうじゃなくて…
で、でも!天災級ドラゴンですよね!?

雪花さんや奏星さんが強いからと言って、普通、そう易々と倒せるような相手じゃないんじゃ?

ほら雪花ちゃん!
えっ?、、あー、はいはい!
そういやメリアちゃんから言われてたわね!
(さっきから小言で何か話してるよね、…。)

(もしかして、オドオドしてる私の悪口かな?
…でも、この2人に限ってそう言うことはないだろうし〜。)

(心当たりないけど、そういうのあるかもしれないから…)

(うん、やっぱりすごーく気になるから〜。)

え〜と、あの、色々すみません…。
(まずは謝ることから!)

(何もしてないけど勝手に何かしちゃったかもしれないしね!)

(こう言う調子に乗り始めの私には必要なこと!)

(しっかりと、まずは、噂されてると思ったら謝るんだよ!
基本だ、自分!忘れるな!)

(あ、でも、)

(それですみません連呼してたら、ママとかパパにすみませんって言ったらダメって、私、なんか禁止されてたよね?)

(あ…、え、じゃあごめんなさいの方がいいとかあるのかな?)

(それとも謝らなくていいのかな?)

(いやでもそれはどうなんだろう…?)

へ、あ、すみません天魔さん!
天魔さんは何も悪くないんですよ!

こちらの色々な都合のせいなので、お気になさらず。

あ、そうなんですね。
よ、よかったです。

(気を遣わせた…、私のバカ〜!)

よし雪花ちゃん、ちゃんと覚えましたか?
ええ、バッチリなはずよ!
ふう、うん、よし!

天魔さん!天災級ドラゴンは私たちにかかれば問題ないです!

信じてください!!

この「エウレカ帝国専攻部隊」の隊員達、そして私たちを!!


…エウレカ帝国?

ん?えっと、はい。

…え、エウレカ帝国?

え〜と、そうですよ?

…エウレカ帝国なの〜!??

(ちょっと待った!ちょ、ちょっと落ち着こうか私!)

(まず私は、見知らぬ宇宙船で見知らぬ帝国の人に保護されたと思っていたね。)

(そして奏星さんの苗字、名前覚えるの苦手で下の名前しか覚えられてないけど、確か日本人っぽい感じだったのは覚えてる。)

(でも、今、エウレカ帝国専攻部隊って言ったよね?)

(その部隊は私がエウレカ帝国にいた時もあった!!)

(うん、確かにあったね!まだ残ってたんだ…。)

(でもこの人たちがまさかパトくん達がいるエウレカ帝国の人だと思わないじゃん?)

(いや、そうじゃない自分!えーと、エウレカ帝国、エウレカ帝国!)

(エウレカ帝国はパトくんとメリアちゃんがいた帝国。)

(それは鮮明に覚えてる!だって名前かっこよかったもん!)

(そしてパトくんの名前にもエウレカ帝国のエウレカは入ってたはず!)

(だから間違いない!この雪花さんと奏星さんはエウレカ帝国の従属さんだ!!)

(だってここの隊員の人たち全員女神だし!
しかも全員上級神っぽい気配だったし!)

(それは小さいメリアちゃんが自信満々に
「このテーコクにはごしゅじんのてきはいません!おとこもいないし、ぜんいんじょーきゅーしんっていうくらいです!せんせい!」)

(って可愛い口調で言ってた!だからその根拠はあるね!あるあるだね!!よし!)

(私がいない間に従属が増えたんだね、まあそれは当たり前か…って、ん?)

(でも待って?
今私が向かっているのは、私がもともと目指していた場所、エウレカ帝国とは正反対の場所だよね?)

(オーラ探知によれば、私が向かってた場所と正反対のところに向かってるってわかるね。)
天魔のオーラ探知は基本的に叡天眼の効果も含ませたりするため、万能の域を超えている

(…どう言うこと?この宇宙船はエウレカ帝国に向かってるんじゃないの?)

(…あっ、と言うかそもそもあれだよね!雪花さん達待たせてるよね!)

(でも私も私で色々立て込んでるわけじゃん?
待たせる必要あるじゃん?)

(だから仕方ないよね!
とりあえず、私が昔のメリアちゃんとパトくんの先生ってことと、)

(この宇宙船はエウレカ帝国に向かってるんじゃないのか、って言うことを聞こう!)

(まずは自分の知りたいことから!)

(長々と語ってもいいことは何もないってママに言われた!)

(とりあえず長々と語る癖は心の中だけにして、あとは質問を、簡潔に、短く伝える!!)

あ、あの!エウレカ帝国って今向かってるのとは反対方向のはずでは?
考え込み、雪花達とは反対方向に回していた頭を、雪花達の方へといきなり向ける
天魔は目を見開いて静止している雪花と目が合う
隣には、同じように目を見開いて静止している奏星がいた

(勇気を出して言えたね自分!よし!!)

え、あっ、
…あ〜、確かに“昔の”エウレカ帝国は今とは反対方向に作ってたっけ?

なんとなーくメリアちゃんから聞いた気がするわね。

(メリアちゃんって単語が出てきた!うん、確定演出!!)

(エウレカ帝国に今は向かってるんだー!!)

(やった!失礼だけど変な帝国に連れ攫われたと思ったからね!)

(すごくラッキー!!
まさかの目的地だった!)

(まあ、自分が色々したせいなんだけど、結果オーライだね!)

…っえ?“昔の”エウレカ帝国!?

ああ、ええと、手短に話すと、

以前のエウレカ帝国はerrorによって滅んでしまったため、現在は新しい場所に住み替えているんですよ。

え〜と、なんでそんなことに?

すみません。それを話すと長くなってしまうので…。

…あっ、トール!
すみません!私たち早く行かないとでした!!

ちょっと雪花ちゃん!早く行きましょう!

トールが大暴走起こして皆さんに迷惑をかけていたら、私の職と雪花ちゃんの職が責任で消え去りますからね!

ねえ、なんで今日は発情しないの?

いつも宇宙船で戦うぞー!
ってなった時は必ず発情して戦力外だよね?

そんなセリフ雪花ちゃんには言われたくないですね!

とにかく、今は調子がいい時なんですから!
ほら!早く行きましょう!

うん、私も言われたくないセリフを言われたくない人に言われて複雑な気分。

デジャブを早速感じるけど、そうね、そうこうしてる暇はないもね!

よし!張り切って行くわよ〜!!

あ、ちょ、ちょっと待って!!!
いきなりの大声に、走り出した雪花達がビクッとなって止まった

あの!私、昔のメリアちゃんとパトくんの先生やってたんです!!

今もパトくんとメリアちゃんがいるエウレカ帝国に向かってるんですよね!?
静かに2人が振り返り、視線を注がれ、少し額に汗が浮かぶ天魔

…昔のメリアちゃんとパトの先生?

えっと……、とりあえず今は急いでるので、後ででお願いします!!

すみませんね、天魔さん。

それでは行ってきますね!
天魔さんはここでお待ちください!

あ!ちょっと!

すいません!もう呼び止められて振り返る時間もないんですよ!

ここからはトールを止めないとなんです!
自分との勝負なんですよ!

あっ!
確かに、トールが大暴走して被害者の方に被害を加えたら…、まずいわね。

うん、奏星さん急ごう!!

って、もういないじゃん!

ああもう、ふざけてる私が恥ずかしくなるわね!
全力で追い越してやるわよ!奏星めー!!

っえ、あ、す、すみません…
(あ、あれ?謝ったけど、雪花さんも奏星さんももういないじゃん…)

(また色々迷惑かけちゃったなあ。
なんで急いでる人を呼び止めちゃったんだろう、私のバカ!)

……でも、エウレカ帝国か。

せめてもの恩返しをしないとね、いい情報をもらった代わりに。

…よし、天災級ドラゴンは手強いはずだからこっそり手助けに行こうか。

昔のメリアちゃんとパトくんの先生だった時のように、今の従属さん達を助けちゃおうかな!
天魔は好奇心に満ち溢れた目で、立ち上がる

楽しくなってきたね〜!

…本当に楽しみだね。
パトくんでも私には敵わなかった。

…さて、メリアちゃんの選んだ従属は私に追いつけるかな?

あっでも、まあ、パトくんはそれ以上に強くなってるか!
あはは!先輩面できないよね、何やってんだ…。

パトくんはどうなってるんだろう?
新しい従属を増やすことなんて、昔はなかった気がするような?

まあでも、大人の少年になってきた年齢だし、なんか変化でもあったんだろうなあ。
思春期だね!!

また会えるのが楽しみだね!
この時の天魔は知らなかった。
パトが記憶を失っていると。
そして、天魔のことを忘れているとは。
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編集部コメント
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