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第1話

微熱(?)
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2024/03/23 12:27 更新
チチチチチッ
チチチチチッ


ひゅーと静かな風が吹くと、小さな小枝とモズが揺れた。白くて冷たい空に、モズの鳴く声が響いていた。

今日は一段と寒い日になりそうだ。
水野空(みずのそら)
けほけほっ
んん、喉が痛い,,,。

喉のヒリヒリとする痛みに起こされた。
風邪でも引いたのだろうか、体温計で計ってみることにした。
ピピピッ
水野空(みずのそら)
(37.6度かぁ、微熱か?)
そう思った俺は重い体をぐっと起こした。


ふら,,,
水野空(みずのそら)
っと,,,
着いた足から力が抜けるような感じがして、とっさに壁に手を着いた。
よし、と思ってもう一度歩きだそうとするが,,,
ガターン
今度は転んでしまった。
その衝撃が頭に響いて、視界がぼやけた。

立とうと体に力を入れるが、今度はちっとも動かない。
水野空(みずのそら)
(,,,今日は休むと連絡しよ)
水野空(みずのそら)
(あんま迷惑掛けたくないんだがな,,,。)
そう思いつつも渋々、朝一緒に行く幼馴染みの海と陸のグループに連絡を入れた。
* * * * * * *
天野海(あまのかい)
うー、さみぃ,,,
西山陸(にしやまりく)
はぁ、手凍るんじゃないの,,。
はぁ、と息を吐くと2人の口元の空気が白くなった。
西山陸(にしやまりく)
カイロ持ってくれば良かった,,,
天野海(あまのかい)
今からでも取りに行くk,,,
話していると『ピロリンッ』と、メールの音がした。
水野空(みずのそら)
『ちょっとだけ熱あるから先行ってて!後から行く!』
天野海(あまのかい)
だってさ、陸
西山陸(にしやまりく)
はぁ、言うならもっと早く言えば良いのに、寒くて死にそう,,,
陸は、怒ったように下唇を噛んだ。はーと盛大に溜め息をつくと、スタスタと歩き始めてしまった。
天野海(あまのかい)
あいつの言う微熱とか全然微熱じゃない時あるからな、学校来なかったら容赦しねぇ
西山陸(にしやまりく)
じゃあ来なかったら放課後、苦しんでる空の顔でも見に行く?
天野海(あまのかい)
おうよ
西山陸(にしやまりく)
来なかったねぇ
天野海(あまのかい)
連絡しても既読着かねぇし。
学校が終わっても空は来なかった。2人はすぐ隣にある空の家へと向かっていた。


ガチャ




西山陸(にしやまりく)
空ー、生きてる?
空の部屋に入るとベッドで丸くなっている空の姿があった。
天野海(あまのかい)
こいつ、寝てるか?
そう言って、海は空の顔を覗き込んだ。
水野空(みずのそら)
,,,ん,,,?
水野空(みずのそら)
あれ,,,海?,,,陸も,,
天野海(あまのかい)
ぅお、起こしたか?てか、今何度ある
水野空(みずのそら)
微熱だから平気だよ、それよりうつるから離れて,,,げほっけほ,,
空の目はとろんとしていて、頬は少し赤い。呼吸も少し荒く、咳をすると薄い肩が揺れていた。
天野海(あまのかい)
んなこといいから、熱計るぞ
海は半ば無理矢理体温計を脇の下に差し込んだ。
ピピピッ
体温計が鳴ったので、海と陸は体温計を覗き込んだ。
天野海(あまのかい)
げっ、38.5度,,,どこが微熱だよ
水野空(みずのそら)
さっきは37.6度位だったんだが,,,
西山陸(にしやまりく)
それも微熱とは言わないけどね。
キッとした目で陸が睨むと、空は眉毛を下げてへらへらと笑った。

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