第15話

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2026/02/04 08:00 更新
2時間後、俺達はようやく頂上へと到着した
🥟
はぁ、やっと着いた……
🐣
うわぁ……凄い眺め!
🐣
晴れててよかったね〜
🐿️
疲れた…
🐿️
もう無理……
展望台のような場所から見渡すと、青空が広がり、海も遠くに見えて綺麗だった

カシャッ

持ってきたデジカメで景色を撮る

写真を撮ることも、最近の趣味になっていた

撮ってきた写真を絵に描くのも、楽しみの1つとなっている
🥟
(水彩で描いたら、いい感じになりそう)
🥟
(新しい水彩絵の具も届いたし、それを使って描こう)
🐣
何撮ったの?
🐣
景色?
🥟
そうだよ
🐣
いいじゃん!
🐣
景色、綺麗だもんね〜!
そうやって、こちらを向いてきたヨンボガの笑顔を見てふとある案を思い付いた
🥟
ねぇ、写真撮らない?
🥟
折角だから、ハナも入れて撮るのはどうかなって思って
🥟
あ、2人が良ければだけど
俺が提案をすると、彼の顔がぱぁっと花が咲いたように明るくなった
🐣
それいいね!
🐣
じゃあハナ呼んでくる!
そう言うや否や、ベンチに座って休憩をしているハナの元へと駆け出して行った
🐣
ね、3人で写真撮ろうよ!
🐿️
えー、僕は疲れたからいい
🐿️
2人で撮りなよ
🐣
ダメ、思い出作りの為!
🐣
ほら来て〜
🐿️
ちょっと、引っ張らないでよ!
🐿️
もー…ㅋ
反論する余地も与えられず、ヨンボガによって半ば強引に連れられてくるハナ

俺はその一連の様子をカメラで撮った

ヨンボガの明るい笑顔、ハナの嫌々ながらも楽しそうな表情
🥟
(こんな時間が、永遠に続けばいいのに)
これは贅沢な願いなのだろうか

少しでもこの思い出が心に残るように、俺は2人の姿を記憶という宝箱に収めるのだった
山を降りて合宿所に帰ってきた頃には、全員が疲れ切っていた

やはり、登りよりも下りる方が大変だと感じた
担任
今から自由時間にするぞー
担任
部屋に戻って休むのもよし、周辺を散歩するのもよし
担任
ただ、合宿所の敷地から遠く離れないようにな
担任
迷子とか熊とか、危ないからな〜
ALL
はーい
担任
1時間後に広場に集合すること
担任
それじゃあ、解散!
俺は混雑した広場を離れ、合宿所の裏にある、朝に絵を描いた場所へと移動した
🥟
(さっき撮った写真でも確認しよう)
カメラを取り出し、フォルダを開く

そこには、さっきの景色や2人の写真が数十枚出てきた
🥟
……なにこれㅋㅋㅋ
その中には、俺が知らない内にハナによって撮られた写真が数枚

自撮りをしてみようとして失敗したことがよく分かる


1人で写真を見ながら笑っていると、ヨンボガが隣に座ってきた
🐣
ヒョンジナ、ここに居たんだね〜!
🐣
何見て笑ってるの?
🥟
これ見てよㅋ
🐣
…?写真?
🐣
なにこれ!ㅋㅋㅋ
🐣
全部失敗してるじゃんㅋ
🥟
でしょ?
🥟
俺がいない間に撮ってたみたいㅋ
🐣
ㅋㅋㅋ
🐣
あ、これ僕のこと撮ったの?
🥟
うん
🥟
いい笑顔だったから
🐣
嬉しい…ありがとう!
ヨンボガは嬉しそうに笑った
🥟
さっき、3人で撮った写真もあるよ
🐣
ほんとだ!
🐣
いい写真……
🥟
そうだね
🐣
ねぇ、この写真欲しい!
🥟
3人の?
🐣
そう!
🐣
折角写真に残ってるなら、大切な思い出として取っておきたくて
🥟
いいよ
🥟
今度プリントアウトして、学校に持ってくるでいい?
🐣
もちろん!楽しみだな〜♪
🐣
僕もカメラとか持ってくればよかった
🐣
綺麗な景色、写真に撮りたかったな
傾きゆく太陽に照らされた彼の横顔は、美しく儚いように見えた
カシャッ
🐣
………?
🐣
今、僕のこと撮った?
絵に描きたい

その思いのあまり、シャッターを切ってしまった
🥟
あ、ごめん
🥟
…ヨンボガの顔が綺麗だなって思って
🐣
そう……?
🐣
ありがとㅋ
🥟
…………
🥟
あのさ、急なお願いしてもいい?
🐣
いいよ!なに?
🥟
ヨンボガのこと、絵に描いてもいいかな……?
🐣
僕のことを?
🐣
絵に描くの?
🥟
そう
🥟
こんな感じで絵に描くんだ
懐からミニスケッチブックを取り出し、今まで自分が描いてきた絵を、ヨンボガに見せた
🐣
うわぁ…すごい……
🥟
あ、嫌だったら断って
🥟
俺のただの趣味だし、自己満だから
🐣
………いいよ!
🥟
ほんと?
🐣
うん!
🥟
ありがとう
🐣
なんかね、ヒョンジナの絵、惹かれる感じがするんだ
🐣
なんか……上手く言葉に表せられないんだけど………
🐣
懐かしい、みたいな?ㅋㅋㅋ
🥟
懐か…しい………
🐣
あ、ごめん!
🐣
混乱させちゃったㅋ
🐣
僕が言ったことは忘れて!とにかく、上手ってことだから!
🥟
いや、大丈夫……
そう返したものの、俺の中には何か引っかかる感じがあった
🥟
(…………そうだ!)
🥟
(俺が絵が好きなのは……)
思い出した

俺は今世で絵が好きなのは、ただの趣味ではない

前世と繋がりがあったのだ
〜〜前世〜〜
mother
貴方はファン家を継ぐために、勉強をしなければならないの
🥟
はい、母さま
幼い頃から、俺は父の跡を継ぐために朝から晩まで勉強をさせられていた

外に出て遊ぶのなんて、許されることではなかった

季節を感じられるのは、窓の外から見える庭の景色だけだった
🥟
……俺も外に出て遊びたいな
そんな時、ヨンボガが家を訪ねてきた
servant
坊ちゃん、ヨンボク様がいらっしゃいました
🐣
ヒョンジナ!
🥟
ヨンボガ………!
🥟
どうしたの?急に
🐣
あのね!
🐣
ヒョンジナ、あまり外に出れてないでしょ?
🐣
だから、僕がプレゼントを持ってきたの!
🥟
プレゼント……?
🐣
はい!
差し出されたのは、1輪の小さくて白い花だった
🥟
ありがとう……
🐣
道端で拾ったんだ〜
彼は、街の様子を隅々まで話してくれた

俺はその話に耳を傾け、外の様子を想像した

外に出たら、2人でやりたいことも話した

夢中になっている間に、時間はどんどん過ぎていった
mother
ヒョンジナ〜?友達と遊ぶのもいいけれど、勉強しなさいよ?
🐣
あ、僕そろそろ帰らなきゃだね!
🥟
………そっか
彼が去った部屋には、1輪の花だけが残った

でも、その花は俺の心を安らいでくれた
🥟
(お礼したいな)
俺はそう思い、今まで挑戦したことが無かった絵を描くことに挑戦した
🥟
…結構上手く出来たかも
俺は、描いた絵を訪ねてきたヨンボガにプレゼントした
🥟
これ…お花のお礼
🐣
ほんと?!ありがとう!!!
🐣
大切に飾っておくね!
彼はとても喜んでくれた

その絵をきっかけに、俺は会うことが出来ない時も、絵葉書のようなものを描いて送るようになったのだ
🥟
(まさか…あの出来事が……?)
🥟
(…いやいや、そんな偶然あっていいはずない)
🐣
……?ヒョンジナどうかした?
🥟
あ…いや……
🐿️
おーい、2人とも!
🐿️
ちょっと集合時間早くなったって〜
🐿️
みんな広場にもう集まり出してるよ!
🐣
わかった、今から行くね!
🐣
ヒョンジナ、行こ!
🥟
…………うん
俺は片付けをし、ヨンボガの背中を追いかけてその場所を後にした
next❧

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