第8話

告白 to ARNO
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2025/11/21 10:00 更新
《Arno End》


いつか傘を差して歩いた、遊歩道。

ひとり佇むオオカミの着ぐるみ。

赤い風船が静かに揺れる。



「......アルノさん。」

私の声に、彼はゆっくり振り向く。

沈黙の中、自分の心臓の音が響いていた。



「アルノさん、私……あなたのことが好きです。あなたの暖かさに、触れていたいと思いました。」



右手を出す。ほんの数秒の間が、
何十分にも感じられて―――







赤い風船は、空高く舞い上がっていった。

彼はそっと封筒を、私の手に握らせた。



次の瞬間には、彼は背を向けて歩き出していた。

残されたのは、私の手の中の白い封筒だけ。

中には、たった二行の文字。



"君を騙すことが、怖かった。でも、君を見つめるたび、世界が少しだけ綺麗に見えた。”




頬が涙を伝う。
でもその涙は、暖かった。

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