そこから私は地獄を見た。
…そう。研究所とは、何日も何日も地獄の下剋上場みたいな
ものだった。相手と戦って、殺して。
ひどく絶望した。 どうにかしようなんざ、ただの理想、夢物語。
それでも、生き抜くことと、自分を捨てないよう、失わないように必死だった。
あそこからどれだけの地獄を見ようと、
自分を失わない様ように、
これ以上に間違えないように、
ずっと、ずっと、
耐え抜き続けた。
やがて一方通行と同じくらいまでにいつのまにかあがっていた。
木原くんから色々教えてもらった。
わたしは泣いてること、苦しいこと、
それ等をバレないようにすこし隠れていた。
…此処の正念場を乗り越えるために。
心に整理がついたわけでもない。過去が改変されたわけでもない。
それでも 明るくふるまえば、大抵のひとは心配しない、気づかない。
そして、いつか絶対に覚悟をつけて、自分のすべきこと、やるべきことを決める。
自分の能力で一方通行をさっさと持ち上げる。
七音は無視して一方通行の周りを瞬時にかこった。
分解されてもすぐその部分をすぐ再生、生成する。
そのまま無視して一方通行を実験場に連れていった。
…ちなみにコレは余談だが、周りでその様子を見ていた研究員達は、
「いつものやりとか。」や、「なんだあれ、子供の喧嘩のしかた自体はしているのに、話が物騒すぎだろ?!」
という恐れや見慣れた光景を言う声があった。
また、「銀髪の無限創造だけは、大人な対応をしている。」「あの一方通行が子供らしい一面を(一応)見せている…」という声もあったそうな。
ボコッと頭を殴ってできた たんこぶが、湯気がでている。
頭を抑える。
流石の木原クンも全て反射してくる一方通行には手が出せない。
…え?何故七音は能力や手が出せたか?
七音は原作とアニメをみて木原クンの対一方通行用対策を実行して能力でやっていただけだからだ。
反射するのだから、自分のやろうとしていることの反対をすればいい。
一方通行が少し ニタァ と笑う。
勝負は当然待ってくれず始まった。
手のひらの上に、赤い炎や、氷の小さい刃をつくり、
すごい速さで一方通行に向かわせる。
一方通行の反対がまぁ当然発動。
手を反射した 氷や炎にかざす。
氷や炎を操作して消す。
三つ編みの長い自分の髪を操作して、長くし、鋭くする。
さっきと同じ寸法で顔にかすらせる。
そこから凄まじい戦いが始まった。完全防壁で、超能力者が本気を撃っても
傷ひとつなかった壁に、ひびがはいる。
結局、引き分けになった。暴走しかけて、木原がストップをかけたからだ。
ボゴォ!!
二人の腹に思い切りグーパンが入った。
バダッ
チ〜ン と、敗北といまにも昇天しかけそうな音がなった。
そして研究の結果、引き分けだったので、もとより先にいて、先に超能力者になった
一方通行を第一位、次に無限創造を第二位とした。
9年後ー
七音が笑っていた顔を真顔に戻し、足を止める。
一方通行の背中を見て、もう一度を追いかける。
一方通行は何かを七音に向かって投げた。
頭の上に落ちて、
コツン と音がした。
勢いよく地面に手を叩きつけて、武器のようなものを錬成する。
引き気味に言う。
七音がポカポカ殴るが反射されている。
そして一方通行にずっとついていって家の前まできた。
三分後
_ すーっ すーっ
タタタ…
シャワーを浴びながら考え事をする。
15分前ー
そこからぶつかり合いが始まった。
そして勝負は終わった。何体もう一方通行は殺っているかわからない。
でも、最後の顔は、
少し、悔しく、悲しそうな顔だった。
普通はわからないぐらいあんまり顔は動いてないけど。
ーそして今に戻る。
そういってだるそうに一方通行は風呂に入った。
バタッ
ガラッと風呂場のドアが開いた音がした…
一方通行が七音の頭を鷲掴みする。
チン。
一方通行に正座させられ、七にはタンコブが重なって五つほどできている。
およそ6年前ー
七音達が研究所にいる頃である。
周りの研究員などはまだ7歳、小学一年生くらいの年なのに大人でも難しいものを解いていることに絶句している。
一方通行は無限創造が陰で泣いてたり我慢しているのは知っている。
それでもそのことを言いふらしたりはしていない。
この日の夜ー
一方通行の部屋まで送って、少し離れたところにある自分の部屋に戻り。七音は三つ編みにしていた腰より少し下の長い髪を解こうとする。
そうすると、研究員が焦ってこちらに来る。
ダッと顔を青ざめながら三つ編みを戻し、裸足で走って向かって行く。
ようやく追いつき、たどり着いた。
そこにはなんでも反射できるはずの一方通行が捕まっていた。
能力で作った氷刃でかすらせる。
暴走して止めようとしたが、なぜか体が急に動かなくなる。
一方通行は引っ張られる。
あちら側に瞬間移動がいたのかすぐさま姿が消えた。
さっきまで一方通行がいたところに手を伸ばす。
三つ編みにしていたゴムが、ブチっ と切れる音がした。
そして、涙を流す。
そこで、私は意識を失った。
その時私は、闇の中にいた。
闇のなかでうずくまっている時に、零が生まれた。
どうやら、私が悲しみと怒りに満ちて、新しい人格であり、
私の全てを知って、励まそうとできたらしい。
そこから私の髪は黒曜石のようによくに黒く、紅蓮のように紅い瞳は深い深い海のような青い瞳に変わり、
今まで眠っていた零が起きた。そして表では、零が暴れていた。私に代わって。
その次の日、零と私は分裂していた。零は新月が終わると共に私の中に戻った。
もう零とは話せないのかと思うと、再び零花で出てきた。新月の日に。
_そして今に戻る。
虎と龍が対立するかのように威嚇している。
そうしているうちにもう朝になっていた。
そう言い残し、1人買い物に行った。
零と一方通行だけが残り、微妙な空気が流れた。
人混みの中、買い物をしようとすると、そこには見覚えのある
姿が見えた。
七音は眼を見開いている。
こちらに振り向いてくる金髪の少年。























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。