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第15話

15
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2024/01/20 06:00 更新
海に行った日の夜に事件は起きた。
俺らは毎日屋上で色んなことを話してる。
いつもは、2人は同時に着くのに今日は樹がまだ来ていない。
こんなこともあるだろうと思いながらしばらく待ってみても樹は来なかった。
俺は心配になって樹の病室へ行くことにした。
しばらく走っていくと、雑誌コーナーにうずくまる人影が見えた。
そこに近づいていくと、それが誰だかわかった。
俺が探していた人物の樹だった。
北斗「樹!!」
樹「ほ、くと?」
北斗「樹!!大丈夫?!」
樹「ほ、くと、、おれ、、、も、うだ、、め、だ、、ありが、、と、、、、、、しあわせ、だった、、、よ」
北斗「樹!!樹!!ダメだよ!まだダメ!起きろ!」
樹「んふ」
俺の言葉に樹はふにゃりと笑ってどんどん瞳を閉じていった。
そして、そのまま意識を失った。
俺の声に気づいた看護師さんがすぐに来てくれて樹を連れていった。
でも、樹はもう目を開けることは無かった。
樹はこの日、星空の下で息を引き取った。
とても綺麗な星空の下で
あれから1週間後、俺は無事退院した。
樹がいなくなった日から毎日、1人で屋上に行って星空を見て、雑誌コーナーにもいった。
でも、あの日ほど綺麗な星空はなかった。
俺は家に帰ってからある番組を録画した。
それは、樹の病気の特集番組だ。
俺は今もずっと樹を探している。
まだ生きてそうで、またふらっと現れてきそうなのに、もうここにはいない。俺の隣にいない。
俺は、深夜家を飛び出した
そして、星空が綺麗に見える場所に向かった。



到着し星空を眺める。
その瞬間、全ての星が輝いた。
まるで、樹が魔法をかけたようだった。
北斗「樹、また、会いに来いよ」
「生まれ変わってでもいいから、俺の前に現れてよ」
その言葉から少しすると、星が流れた。
北斗「俺は、樹が大好きだぞ!」
ここに来れば、樹とまた会えると思った。
俺はこの星空の下で、また樹に会いたい。
𝑒𝑛𝑑

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