第6話

05
330
2024/05/17 07:31 更新
ことは
ことは
あら、早かったじゃない
カウンターからひょこっと顔を出して笑顔を送る
(なまえ)
あなた
あ、あぁ...うん、そう
ことは
ことは
...なんかあったの?
(なまえ)
あなた
いや、何もなかったけど
ことは
ことは
早すぎない...?
(なまえ)
あなた
お腹痛いから帰ってきた
ことは
ことは
そう...あんまり無理しないでね
自分の部屋に向かって階段を登る

ベッドにダイブし、ため息をつく
(なまえ)
あなた
最悪...どんな顔して学校行けばいいんだよ
”優しい人とか” ”自分を大事に”とか...

今まで何回言われてきたか

過去のことを思い出して怒りに任せて怒ってしまった

去り際に見た顔は未だ忘れられない

(なまえ)
あなた
謝りたいけど...本能が拒否してる
申し訳ない気持ちはある

しかし今まで喧嘩で解決してきたため、謝罪にはかなりの抵抗がある
(なまえ)
あなた
でもこれで学校行かなかったら...それはそれで気まずいし
(なまえ)
あなた
あ”ぁ”ーどうしよ...







in 学校
楡井
楡井
あっ、蘇芳さんおかえりなさい
蘇芳
蘇芳
うん、ただいま
桜
大丈夫だったか?
蘇芳
蘇芳
なんで?
桜
結構暴れてたじゃねぇか、殴られたりとかしなかったか?
蘇芳
蘇芳
確かに暴れはしてたけど、殴られなかったよ
蘇芳
蘇芳
それに身内に手を出すほど馬鹿じゃないと思うし
桜
身内?
蘇芳
蘇芳
だって僕ら”家族”じゃないか、梅宮さんも言ってたし
桜
違ぇし...
楡井
楡井
なんか蘇芳さん...元気ないですね
楡井
楡井
なにかありました?
蘇芳
蘇芳
うんまぁ...ちょっと馴れ馴れしすぎたかもね
蘇芳
蘇芳
地雷、踏んじゃったみたい
桜
通りで帰ってこねえわけだ、何してんだよ
蘇芳
蘇芳
走って帰っちゃった
楡井
楡井
なにか辛い過去でも会ったんでしょうか?
桜
流石に聞けねぇだろ、そんなん
楡井
楡井
もしかしたらポトスにいるかもしれないです、
桜
ポトス?あ、喫茶のことか
楡井
楡井
蘇芳さん、行ってみます?
蘇芳
蘇芳
...うん








(なまえ)
あなた
あーなんかムカムカしてきた
一階に下りてカウンターを覗く
ことは
ことは
あら、もうお腹治ったの?
(なまえ)
あなた
まぁ...ちょっと外の空気吸ってくるわ
ことは
ことは
わかった、気をつけてね





外に出ると少し冷たい風が頬を撫でた
(なまえ)
あなた
なんか腹減ったな...パン屋行くか
mob
mob
あの、すいません!
(なまえ)
あなた
え、誰?
mob
mob
仲間が殴られてるんです、助けてください!
mob
mob
早く来て、
(なまえ)
あなた
え、えぇ...
急に声をかけられ腕を引っ張られた

昨日の子ではなさそうだが、
(なまえ)
あなた
(なんか、デジャブ...)
路地裏に入ると手を引いた男子は立ち止まった
(なまえ)
あなた
え、誰もいないじゃん...
mob
mob
まあそうなんだけど、
そうニヤッと笑うと、布で口を塞がれ後ろから頭に袋を被せられた
(なまえ)
あなた
んぐ....なにすn...
抵抗する間もなく、意識は遠のいた











チリンチリン
楡井
楡井
こんにちわー、ことはさん!
ことは
ことは
あら、こんな時間に珍しいわね
桜
あなたの下の名前いるか?
ことは
ことは
今さっき出かけたわよ、外の空気吸うって...
蘇芳
蘇芳
今さっきってどのくらいですか?
ことは
ことは
10分前くらいかな...探してた?
蘇芳
蘇芳
まあそんなとこです、ありがとうございます
そう言って三人は喫茶を後にした
桜
なんだよあいつまだ家にいると思ってたのに、もういねぇじゃねぇか
楡井
楡井
なんか...マイペースですよね
蘇芳
蘇芳
それにしても見当たらないね、どこなんだろう?
商店街の周りはかなり探した

しかし彼女らしき姿を見かけることはなかった
桜
遠出するはずはないと思うけど、






目が覚めた

と言っても袋を被せられているせいで視界は暗い

それにまだ意識が朦朧としているせいで頭が上手く回らない
(なまえ)
あなた
(なんか...変な感じ、抵抗できなかった)
口を抑えた布になにか染み込ませていたのだろう

外からは誰かが話している声が聞こえる

助けを求めたいが敵かもしれないし、

誰かに頼るようなマネはしたくない
(なまえ)
あなた
(どうやって脱出しよう...まず頭の袋が取られないと意味ないし...)





楡井
楡井
うーん、いないですねぇ...
桜
もう夕方だぞ、帰ろうぜ
蘇芳
蘇芳
いや、まだだ
桜
いつにも増して必死だな、お前
蘇芳
蘇芳
そうかな?
楡井
楡井
とにかく探しましょう...って杉下さんじゃないですか
杉下
杉下
お前らなんか探してんのか?
桜
あなたの下の名前探してんだよ、見てねえか?
杉下
杉下
...知ってる、
桜
あ”、じゃあ早く言えよ!
杉下
杉下
黙れ、
楡井
楡井
うわぁ、もう...喧嘩しないで
蘇芳
蘇芳
ねえ杉下くん、今すぐどこで見たか教えて
蘇芳の表情はいつにも増して深刻そうだった

プリ小説オーディオドラマ