あなたの好きな人の名前先生が手を叩きながら言った。
委員長の生徒が笑いながら帰りの会を始める。
私は委員長の少し緊張した声を聞きながら
ぼーっとしている先生を盗み見る。
体育の先生だからしっかりと日に焼けているはずなのに
運動しているとは感じさせない白い腕が
うすい半袖から覗かせる。
すらりとした足はまるでモデルのようで
その場にいるだけでも絵になるくらいだ。
つやつやの髪の毛を
窓から入り込んでくる熱風がそっと撫でていく。
と、見ているといつの間にか帰りの会が終わったみたいだ。
あはは、と教室に笑い声が充満する。
早く教室から出ようとする男子たちを見ながら
私はゆっくりとカバンを背負った。
私は恥ずかしくなってそっぽを向こうとするが
先生の手によってそれが防がれる。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。