翌日あなたはビクビクしつつ学校へ行った
ガラ
ゆっくりとドアを開ける
少年探偵団の3人があなたに詰め寄る、昨日のこともあってかあなたは怯えている
転校生というものにテンションが上がりはしゃいでいる3人に二人がストッパーをかける
自己紹介でもズイズイといく3人にやはりあなたは圧されている
コナンは内心荒れながら冷静に自己紹介を済ませた
相変わらず俯きがちだった顔を上げ、問う
泣きそうになりながら、嬉しそうな顔をしながらお礼をいう
トントン拍子に進んでいき、コナン達が止める間もなく入団が決定してしまった
放課後の予定がどんどん出来上がっていく
そして放課後
コナンの予想外が見事に当たった、
沖矢と住んでいる赤井と同じ苗字の子供=赤井の子供、事情を知っている人ならすぐそう思うだろう
四時間授業だったため時間を見ればちょうど一時
何も食べていなければお腹が空いてくる時間帯だ
ポアロ到着
カランカランカラン
ドアについているベルがほどよく鳴る
ちょうど昼休憩だったようで、松田から始まり伊達、萩原と、仲の良い3人が集まっている
あなたはというとコナンの背中に隠れながら安室を見ていた
ジョディを除いて目と髪の色が同じ人にあまり会ったことが無いようで、少し嬉しそうにしていた
博士のがコナンの背中にくっついているあなたについて聞く
コナンに促されてやっと背中から出る
自己紹介をしただけで大声を出し、睨まれてビクリと体が跳ねた
これは本当に安室が100%悪いというのに幼い子供に謝らせている‥‥
安室だって腐っても警察だというのに‥‥
安室の大きな声により、ガヤガヤとしていた店内が静まり返っている
妙な静けさが包んでいた場はコナンの声で多少戻っていった
座ろうか、といってもランチタイムは混んでいる、運悪くカウンター席しか空いていなかった
各々食べたいものを頼み、料理が運ばれてきたあなたはパスタだ
お箸の持ち方や鉛筆の持ち方を全て赤井に教えて貰っていたため、あなたも左利きだった
『殺したいほど憎んでいる男が左利きなだけですよ』
あなたはその声であのチェイスをした日赤井が電話をしていた相手だと気付いた、安室は勿論第一声で気づいていた
そしてうっかり、
と呟いてしまった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!