どうもみなさんこんにちは、剣持刀也です。
最近世間を騒がせている赤い紙、
“ 収集伝達書 ”って知っていますか?
そう、ニュースにもなってるあれです。
それが今朝、自宅のポストにあったんですよね。
実物を見せてくれ?
禍々しすぎて持ち歩いてられないってあんな物。
いやまあ、え、これって手渡しとかじゃないの?って
思いましたけど。
まあ正直言うと、
僕のところには届かないだろって舐めてたんですよね。
確率低いし。
そう、確率が低い。低いはずなんだけれども。
……四人揃うことってある?
ないよね?
大丈夫。僕は至って正常です。
急に何を言い出したんだ、
と言いたげなふわっちには申し訳ないが、
あえてそこは返事せずにおいた。
というかふわっちの方が普段
意味わからないこと言ってるだろ。
ふわっちが見つめてきたので見つめ返すと、
子供を見るような目で微笑みかけてきた。
ガキ扱いか?舐めてんのか?媚びか?
ふわっちと見つめ合う謎の時間が流れ、
気まずくなって面白くなってきた頃。
甲斐田くんと二人で話していた社長が、
コーヒー片手に振り向いた。
呑気だな。
これから僕らが何されるかとか
微塵も考えてなさそう。
ピクニックに行くわけじゃないんだぞ。
こちとら何されるか分かんなくて
ビクビクしてるってのに。
…まあでも打ち上げとか普段行ってないしな。
今回くらいはいいか。
だからと言って事故るのは良くないが、
甲斐田くんには十分気を付けてもらうしかない。
他に運転できる人いないからな。
地味に指定場所までは遠いから
車に乗せてもらえるならその方がありがたいし。
そう考え、納得して、
一人で首を繰り返し縦に振る。
アニコブはひと足先にスタジオへと向かったようで、
もうこの部屋には社長と僕だけしかいなかった。
全然気が付かなかった。
今日もいつも通り六本撮りらしい。
____最近はニュースで戦争の話題を見ることも増えてきた。
いつまでライバー活動続けられるかな。
そんなことを考えながら、
僕は小走りで三人の元へと向かった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!