💙side
これは、小学生の頃の話。
小学2年生だった頃。
クラスメイトの数人にいじめられていた。
その数名と仲の良かった子と俺が、思ってた以上に仲良くなってしまいそれに妬いた子達が俺に対してのいじめを開始した。
その内容は陰湿なもので決して暴力などではなかった。
学校に行くと机の中に大量の紙が入ってて、
そこにはたくさんの悪口。
" しね "
" 学校くんなよ "
" 調子のんな "
" じゃまなんだけど "
他にもたくさんあった。
上履きを隠されてゴミ箱に捨てられたり、ランドセルに画鋲を大量に入れられたり、しまいには教科書に悪口を書いてきたりまでした。
もう耐えられなくて、学校へ行けなくなった。
毎晩泣いて、
食欲も湧かなくて、
ほんとうに死にたかった。
俺はなんも悪いことしてないのに.......
もちろん、俺の味方はたくさんいたと思う。
だけどこのことはほかの誰も知らない。
俺とあいつらだけの中で繰り広げられてるものだった。
だから他の子が話しかけてきても普通にしなきゃいけなかった。
またあいつらが睨んでくる。
それが怖くて、
他の子たちも怖く見えてきて。
だけど、そんな中俺のことを救ってくれたのが涼太だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。