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第3話

自由の幅の広さ
690
2021/06/09 13:28 更新
今日俺は、朝確かに演出を自由にして良いと言ったが、これは…これは…
神代 司
神代 司
えぇい、類!これは、一体どういう事だ!?
ショーの最中に十メートル飛び、そこから着地して剣を抜いて戦う演技をしろだと…?
神代 類
神代 類
おやおや、心外だねぇ。今朝演出を自由にして良いと言ったのは司だろう?
神代 司
神代 司
類、お前は俺の安全を頭に入れてくれないのか…?
神代 類
神代 類
失敬だねぇ。そんなはずないさ。君の筋力的にも何にしろ、大丈夫だと思ったんだけどねぇ…
本当に行動が読めん奴だ。だがそんな類も俺は好きだぞ。だがそれとこれは話が違う!第一これはショーの演出だ。もしショーの最中に俺が転落でもしたらショーの手前に救急車だ。
神代 司
神代 司
…類。
神代 類
神代 類
なんだい?
神代 司
神代 司
この演出、取りやめだ。飛ぶのは…その、な。危ないだろう?
神代 類
神代 類
君は僕のアイディアを本当に理解しているのかい?
神代 司
神代 司
いや、してるが怪我をしたら全部終わりだろう?
…本当に類の頭は大丈夫なのだろうか。いくら高校生の頃からここに勤めているとはいえどこれはさすがにありえない。




とか思っていたら後ろから誰かがぶつかってきた。ピンク色のセミロングの髪の毛がふわふわと揺れる美少女のような見た目をした問題児。
鳳 えむ
鳳 えむ
わーんだほーい☆
草薙 寧々
草薙 寧々
類、司。また痴話喧嘩?
いや、そうなんだが違うんだが。そうじゃなくもないともそうだともいえるし…
ええい、ここは取り敢えず面倒くさいし肯定でもしてやろう。
神代 司
神代 司
あ、あぁ。類がこんな演出を考えて__
俺は寧々に演出のメモを見せた。すると寧々は目を丸くして驚いた。流石に幼なじみがこんな危険なことをしようとしたらそうなるだろう。
寧々はどこからか取り出した赤ペンでばつ印をつけて類に返した。類は寂しそうに顔を歪めたが自業自得だ。
神代 類
神代 類
ああ、僕の演出が…
やはり幼なじみにまで指摘されるのは面目ないらしく、がっくりと肩を落としている。悲しそうに頭を垂れるが知ったことじゃない。
神代 司
神代 司
類、アイディアは良いから。
だからもう少し小規模かつリスクの低いものにしろ。
そういって俺は類を慰めてやった。

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