今日俺は、朝確かに演出を自由にして良いと言ったが、これは…これは…
本当に行動が読めん奴だ。だがそんな類も俺は好きだぞ。だがそれとこれは話が違う!第一これはショーの演出だ。もしショーの最中に俺が転落でもしたらショーの手前に救急車だ。
…本当に類の頭は大丈夫なのだろうか。いくら高校生の頃からここに勤めているとはいえどこれはさすがにありえない。
とか思っていたら後ろから誰かがぶつかってきた。ピンク色のセミロングの髪の毛がふわふわと揺れる美少女のような見た目をした問題児。
いや、そうなんだが違うんだが。そうじゃなくもないともそうだともいえるし…
ええい、ここは取り敢えず面倒くさいし肯定でもしてやろう。
俺は寧々に演出のメモを見せた。すると寧々は目を丸くして驚いた。流石に幼なじみがこんな危険なことをしようとしたらそうなるだろう。
寧々はどこからか取り出した赤ペンでばつ印をつけて類に返した。類は寂しそうに顔を歪めたが自業自得だ。
やはり幼なじみにまで指摘されるのは面目ないらしく、がっくりと肩を落としている。悲しそうに頭を垂れるが知ったことじゃない。
そういって俺は類を慰めてやった。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!