第42話

〜ヤクソク〜Part7
5
2026/06/13 13:39 更新
その日の,帰りの時間。
クラスの担任の先生が黒板の前に立って,私たちを見回した。
先生
先生
みなさん,プリントは手元に渡りましたかー?
はーい!と全員が返事をする。
先生
先生
明後日の授業参観のプリントなので,お家の人に渡してくださいね
もう一度,はーいと返事をしてから,みんなは帰り支度を始めた。プリントをたたんでランドセルにしまいながら,
綾瀬花日
綾瀬花日
高尾のところは,誰が来るの?
私が聞くと,高尾は首を横に振った。
高尾優斗
高尾優斗
うちは仕事だから来ないよ。綾瀬は?
綾瀬花日
綾瀬花日
うちは,お兄ちゃんが来るの!
勢い良く答えたら,高尾が目を丸くした。
高尾優斗
高尾優斗
綾瀬,お兄さんいたんだ?
あれ?そう言えば家の話,高尾としたことなかったかも・・・・・・。
綾瀬花日
綾瀬花日
お兄ちゃんは大学生で歳が離れてるんだけど,すっごく仲良しなんだよ〜〜〜〜
高尾優斗
高尾優斗
へぇ・・・・・・
高尾は楽しそうに私の話を聞いてくれている。
綾瀬花日
綾瀬花日
自分じゃわかんないけど,いろんな人に『そっくり兄弟』って言われてるんだ
高尾優斗
高尾優斗
そうなんだ
それは楽しみだね,と高尾が笑う。それで私もふと,いいことを思いついた。
綾瀬花日
綾瀬花日
そうだ。授業参観の時に,お兄ちゃんに高尾を紹介するね!
すると,高尾がちょっとびっくりしたような顔をした。
高尾優斗
高尾優斗
紹介・・・・・・?
綾瀬花日
綾瀬花日
うん。私ね,お兄ちゃんのこと大好きだから,高尾とうちのお兄ちゃんが,仲良くなれたらいいな〜って思うんだ
一生懸命説明すると,高尾は何故か一瞬,何かを考えるような表情をしてから,
高尾優斗
高尾優斗
・・・・・・うん。楽しみにしとく
にっこりと,いつもの優しい笑顔を見せてくれた。

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