ここからは少し変わって青葉城西高校のお話
(一、二話で終わります)
(女子)及川さーん🤍
(女子)きゃあああ
(芹奈)相変わらず凄い人気だね
(芹奈)あんた彼女でしょ、アンナのほっといたら付け上がらせるだけだよ?
(芹奈)...あんたがいいならいいけどさ、
(芹奈)べ、別に!あいつ蒼の事の泣かせたらぶっ叩いてやるんだから!
5ヶ月前、同じクラスの及川徹に告白された
徹はバレー部の強豪校である青葉城西でキャプテンを勤めていて
見た目のかっこよさはもちろん、バレーの時のあの全てを圧倒するようなプレーで校内の女子をトリコにしている
そんな彼の噂は知っていたし、私自信彼のバレーを初めて見た時は釘付けになった
高校2年生で同じクラスになり二学期には隣の席になってよく話すようになった
人柄がよく、周りを自然に笑顔にさせ、困っている人がいれば迷わず助けに行くような彼に徐々に惹かれていった
でもそんな彼に私が見合うわけが無いと心に蓋をして過ごしていた矢先の告白
彼はあの女の子に囲まれても余裕だったとは思得ないほど、顔を真っ赤にさせておろ着いていた
君もそんな表情をするんだね
帰り道を2人で歩いてる
同時に言う2人
初デート
徹は私と付き合ってから、女の子からのプレゼントを受け取ることや一緒に写真を撮るのをやめた
デートの時はいつも決まって可愛いと褒めてくれ、家にいる時は甘えてくれたり
私が落ち込んでる時は1番に気づいてくれる
そんな徹に付き合った時よりドキドキしっぱなしだった
あっという間に4ヶ月が過ぎ、その間もちろん喧嘩もしたけど楽しすぎてこのままこの人と生涯を過ごしたいとも思えた
蒼の家
蒼を抱きしめる及川
ゆっくりとキスをする2人
📺
バレーを見ている時の徹はまるではしゃいでる小学生のよう
「蒼といる時が1番楽しい」その言葉が嘘だって私は知ってるよ
君が1番楽しい時はバレーと関わってる時
子供みたいにはちゃけた笑顔でいつも楽しそうに笑ってる
私はそんな彼を見るのが好きだけど、彼はあまり私にその事を悟らせないようにしてるのかな...だとしたら、私は彼の傍にいていいのだろうか
交際4ヶ月、時折そんなことを思っていた
インターハイが近くなりバレー部の練習はより一層きつくなっていった
ミーティング終わり
(後輩)あの及川さん!この後トスあげて欲しいんですけど
(後輩)大会近いんでお願いします!
午後6時半
ガラッ🚪
夕焼けに染まった教室に一人、机で寝ている蒼
うっすら目を開ける
蒼を抱きしめる及川
帰り道
2人で手を繋いで歩いてる
私はこの時心に思ったことがある
それを確信に変えるために次の日、こっそりと徹の部活を見に行った
バァン🏐
(部員)ナイスキー岩泉!
私には彼からバレーを奪うことは出来ない
部活終わり
更衣室
その日の夜
LINE
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。