第8話

eight,
976
2022/03/13 14:11 更新
太宰の背中から、蒼い異能結晶が浮かび上がった
澁澤龍彦
澁澤龍彦
嗚呼……これが、私の望んだ______
あなた
ふっ
太宰を刺したナイフで、私は澁澤の喉をかき切った
紅い鮮血が、辺りに飛び散る
澁澤龍彦
澁澤龍彦
なに…
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
ふ……だから言ったでしょう?
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
弱いって
あなた
そうだね
弱い。
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
何か思い出しませんか?
澁澤龍彦
澁澤龍彦
あ……
彼は1度死んでいる。
そして、白虎の子、中島敦を知っている。
そして彼の息の根が止まった。
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
…さぁ、始めましょう。
太宰治
太宰治
……
太宰は漂う。
特異点で有る龍の中を。
中原中也は、龍の中にいる。
中原中也
中原中也
ヴ…ぅ
「門」を開いた彼は「荒覇吐」に意志を明け渡した。
誰も止められない。
例外を除いては。
拳を太宰の顔へと殴る。
何かが弾けた。
太宰治
太宰治
…ふ、私を信じて…汚濁を使ったのかい…
太宰の手が中也の頬へと運ばれる。
中原中也
中原中也
嗚呼信じてたさ…手前の異様な生命力と、悪知恵をな…
特異点で有る龍は消滅し、太宰と中也は落ちる。
太宰治
太宰治
霧はまだ消滅していないようだ。
フョードルがどうでるか…
澁澤の頭蓋骨に異能結晶をはめ込み、新たな
特異点として復活させた。
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
ふ……
あなた
何故…貴方の異能は分離しないの?
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
……其れは
フョードルを象った分離した異能が現れる
あなた
……!
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
僕は罪。彼は罰。
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
罪と罰は仲良しなんだ。
彼が初めて敬語を辞めた。
不快な笑みを浮かべて、あなたへと近寄る
あなた
…フョージャ
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
貴方の異能が分離しないのは何故だと思いますか?
あなた
……
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
人為的異能兵器だから。という理由で事は成り立ちますが……もう1つ。
フョードル・ドストエフスキー
フョードル・ドストエフスキー
貴方が私を愛したからです。

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