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第29話

別れの春
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2025/01/16 09:21 更新
          <竈門side>

明日は、4月1日。俺達が去年ハウスに住み始めた日だ。
みんな1年の契約ということで、今日で各々の生活に戻る。
俺達かまぼこ隊+玄弥、カナヲ、アオイはそれぞれ一人暮らしを、伊黒さんと甘露寺さんは同居する家に移り、二人暮しをはじめるとのこと。
宇随さんは芸術大学の先生なので、近くに引っ越す。
そんな俺達は荷物をまとめた者からリビングに集まっていた。
我妻善逸
なんか、長いようで短かったよなあ。
善逸が言う。ハウスに来る前は、嫌だ嫌だと騒いでいたのは、もう去年のことだ。
実際は、すごく楽しそうに、嬉しそうに生活していたように見えたけど。
竈門炭治郎
そうだな。
リビングにはもうほとんど集まっている。
俺達含め13人、といったところだ。
煉獄杏寿郎
竈門少年! 君はどこに住むんだ?
竈門炭治郎
煉獄さん! 俺は普通に地元ですよ。この辺に住んでやって行こうかと。
いきなり声をかけられて驚いたが、そう返す。
竈門炭治郎
煉獄さんはどこですか?
煉獄杏寿郎
うむ! この1年でお金もたまったし、沖縄の家を見に行ってみたいぞ。
竈門炭治郎
そうですか、いいですね!
煉獄さんは社会が大好き。多分あの沖縄の家の造りを見に行くのだろう。
しかし行動がはやくて凄い。
煉獄さんは住むところを決めずに日本中を旅している気がする。
いやもしかしたら世界まで……。
そうこうしているうちに、リビングに全員が揃った。
時透無一郎
今日で最後かぁ。はやいね。
胡蝶しのぶ
あっという間でしたね〜、1年。
みんな、そう言っている。
がらんとした自分の部屋を見た時、もう終わりなんだと感じた。
リビングに置いてあったみんなの日用品も、時々買いに行っていた食材も今はもう無い。
しかし、食材の処理には困ったものだ。
竈門炭治郎
この食材どうしましょう? もうすぐ俺達契約期間来ちゃいます。
胡蝶しのぶ
そうですよね。食材全部使ってなんか作るしかないですよ。
これだけ人数がいれば食べ切れるでしょう。
その後は大変だった。
様々な料理を一気に作って、一気に食べて、みんなお腹がはち切れそうなくらい食べた。
そんなことを思い出すと笑ってしまう。
自分のことが今日から始まる。でも、その時間が迫ってくるまでは、ここに居たい。
みんな、きっとそんなことを思っているはずだ。
次々とハウスから出ていくみんな。
俺も、そろそろここを出て新居の荷物整理を始めてもいい頃だ。
俺は、その場にいる全員に声をかけた。
竈門炭治郎
今までありがとうございました。楽しかったです!!
それは、先に出ていったみんなも言った言葉。
そして、必ず返事が返ってくる。
全員
さようなら、また会おう。
俺はその言葉を胸にしまって、自分の新しい生活へと1歩を踏み出した。
なんか少し微妙かもしれないのですが、これにてこの話は完結です。

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