<竈門side>
明日は、4月1日。俺達が去年ハウスに住み始めた日だ。
みんな1年の契約ということで、今日で各々の生活に戻る。
俺達はそれぞれ一人暮らしを、伊黒さんと甘露寺さんは同居する家に移り、二人暮しをはじめるとのこと。
宇随さんは芸術大学の先生なので、近くに引っ越す。
そんな俺達は荷物をまとめた者からリビングに集まっていた。
善逸が言う。ハウスに来る前は、嫌だ嫌だと騒いでいたのは、もう去年のことだ。
実際は、すごく楽しそうに、嬉しそうに生活していたように見えたけど。
リビングにはもうほとんど集まっている。
俺達含め13人、といったところだ。
いきなり声をかけられて驚いたが、そう返す。
煉獄さんは社会が大好き。多分あの沖縄の家の造りを見に行くのだろう。
しかし行動がはやくて凄い。
煉獄さんは住むところを決めずに日本中を旅している気がする。
いやもしかしたら世界まで……。
そうこうしているうちに、リビングに全員が揃った。
みんな、そう言っている。
がらんとした自分の部屋を見た時、もう終わりなんだと感じた。
リビングに置いてあったみんなの日用品も、時々買いに行っていた食材も今はもう無い。
しかし、食材の処理には困ったものだ。
その後は大変だった。
様々な料理を一気に作って、一気に食べて、みんなお腹がはち切れそうなくらい食べた。
そんなことを思い出すと笑ってしまう。
自分のことが今日から始まる。でも、その時間が迫ってくるまでは、ここに居たい。
みんな、きっとそんなことを思っているはずだ。
次々とハウスから出ていくみんな。
俺も、そろそろここを出て新居の荷物整理を始めてもいい頃だ。
俺は、その場にいる全員に声をかけた。
それは、先に出ていったみんなも言った言葉。
そして、必ず返事が返ってくる。
俺はその言葉を胸にしまって、自分の新しい生活へと1歩を踏み出した。
なんか少し微妙かもしれないのですが、これにてこの話は完結です。
今まで見てくださった皆様、本当にありがとうございました。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。