第11話

独り占め
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2026/01/24 10:00 更新

控室 の ドア が 閉まった 瞬間 、 ふっと 空気 が 変わった 。

元貴「…… やっと 二人 きり 」

そう 言って 、 元貴 くん は 小さく 笑う 。
さっき まで ステージ で 完璧 な 笑顔 を 振りまいて いた 人 と 、 同一人物 とは 思え ない ほど 、 視線 が 近い 。

元貴「今日 さ 、 やけ に 話しかけられて なかった ? 」

低い 声 。
冗談 めかして いる のに 、 腰 に 回された 手 は 逃がす 気 ゼロ で 、 ぎ ゅ っ と 力 が こもる 。

元貴「別 に いいん だけど さ 。 俺 の 前 で じゃ なきゃ 」

耳元 で 囁かれて 、 心臓 が うるさく なる 。

元貴「あなた が 可愛い の 、 みんな に 見せる 気 ないんだよね 」

顎 に 指 を かけられて 、 無理 やり 目 を 合わせ られる 。
逃げ 場 なんて 、 最初 から 用意 されて ない 。

元貴「俺 の だから 」

短く 、 断定 的 な 言葉 。
それ だけ で 胸 が 熱く なる の が 悔しい 。

あなた が 何か 言おう と すると 、 元貴 くん は 額 を こ つ ん 、 と 軽く 当てて きた 。

元貴「喋ん なくて いい 。 今 は 俺 だけ 見てて 」

その まま 、 子ども みたい に 肩 に 顔 を 埋めて くる 。

元貴「はあ …… ほんと 無防備 すぎ 。
俺 以外 に こんな 顔 見せたら 、 嫌 だから 」

背中 を 撫でる 手 は 優しい のに 、 言葉 は 独占欲 だらけ 。

元貴「外 じゃさ 、 触れ ない じゃん 。 だから 今 くらい
、 独り 占め させて 」

ぎ ゅ っ と 抱きしめられて 、 離れる 気配 は 一切 ない 。

元貴「大丈夫 。
俺 が 全部 、 守る から 」

そう 囁く 声 は 、 甘くて 、 ずるくて 、
あなた を 逃がす 気 なんて、最初 から なかった 。

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