リハーサル が 終わって 、 あなた が 楽屋 に 戻ろう と した 瞬間 、 手首 を 掴まれた 。
元貴「どこ 行く の 」
低い 声 。
振り 返る と 、 元貴 くん が 笑って いない 目 で こちら を 見下ろして いた 。
元貴「さっき さ 」
その まま 壁 際 に 追い 込まれて 、 逃げ 場 を 塞がれる 。
元貴「他 の 男 と 喋ってた よね 。 結構 楽しそうに 」
距離 が 近すぎて 、 呼吸 が 絡む 。
元貴「別 に 仕事 なのは 分かってる よ ?
分かってる けど …… 見てて 気分 よく ない 」
顎 を 掴まれて 、 視線 を 逸らす こと すら 許され ない 。
元貴「なんで そんな 無防備 なの 。
俺 が どんな 気持ち で 見てる か 、 分かって ない でしょ 」
ぎ ゅ っ と 力 が 強まる 。
元貴「あなた が 笑う たび 、 俺 の もの だって 再 確認 したく なるん だよ 」
唇 が 触れそうな 距離 で 、 囁く 。
元貴「他 の やつ に 向ける 顔 、 声 、 仕草 。
全部 、 正直 言って ―― 嫌 」
その まま 額 を 押し 付けられて 、 逃げ よう と すると 腰 を 引き 寄せられる 。
元貴「逃げ ない で 。
今 、 嫉妬 してる から 」
小さく 息 を 吐いて 、 耳 元 で 続ける 。
元貴「俺 が 一番 近く に いなきゃ 、 嫌 なん だよ 。
一番 に 選ばれて なきゃ 、 落ち 着か ない 」
首元 に 顔 を 埋めて 、 少し だけ 弱い 声 に なる 。
元貴「奪われる 気 は ない けどさ ……
取られる 可能性 が ある 時点 で 、 もう 嫌 」
背中 を 撫でる 手 は 優しい の に 、 言葉 は 執着 その もの 。
元貴「あなた が 俺 以外 を 見る 時間 、
全部 減らしたい 。 俺 だけ で 満た されて ほしい 」
顔 を 上げて 、 真っ直ぐ 見つめて くる 。
元貴「ね 、 分かる でしょ 。
俺 、 こんな に なる くらい ―― 本気 だから 」
最後 に 、 額 に キス を 落として 。
元貴「今日 は もう 俺 から 離れ ない で 。
視界 に 入れて ない と 、 落ち 着か ない 」
そう 言って 、 指 を 絡めて 離さ ない 。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。