第54話

イハン 好き
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2025/08/11 17:32 更新
あなた
ねぇこれ可愛くない?めっちゃ好きこういうの



「好き」という言葉は普通、そんなに軽々しく言うものなのだろうか。

俺の腕の中でSNSを見る彼女は、すぐなんでも好きと言う。

最近流行りのカフェに、可愛い犬、おしゃれな服も。

気持ちはわかるよ。

だってそれはどれも素敵なものばかりだし、見てて癒されるから。

俺だって空とか海の写真見るのとか好きだし。


でもさ、そのエンチームとかゼベワンとかいうアイドルにまで言わなくていいんじゃない?

だって別に推してるわけじゃないんでしょ。

あなたちゃん、大体5通りぐらいのアイドルの名前出して好きって言ってるけど本当に好きなのかな。

後その好きはちゃんと彼氏である俺に対する好きとちゃんと違うのかな。

、、、モヤモヤする。



イハン
イハン
ねぇ、あなたちゃん
あなた
んー?
イハン
イハン
俺のこと好き?
あなた
何急にㅎㅎ
好きに決まってるじゃん
イハン
イハン
んーじゃあこの人は?
あなた
あ、ハンビン?
好きだよ普通に
イハン
イハン
ふーん、そっかぁ、




ねぇあなたちゃん、今のは地雷だよ。

地雷を思いっきり高いところから両足ジャンプで踏んだようなもんだよ。

もうこの意図を理解していないような返し方、、俺とそのアイドルに対する好きが同じみたいじゃんか、、


あなた
うぇーくすぐったい!
どしたの




むぎゅむぎゅむぎゅと彼女の首筋に頭を擦り付ける。

悔しいからあなたちゃんが嫌がるぐらい強くやってやった。


あなた
「イハナ、行ってくるね!楽しんでくる!」



それから約一ヶ月が経った。

言うまでのことでもないから、モヤモヤは胸にしまっておくことにしても、仕事も忙しくて特に何も問題はなかった。


イハン
イハン
「うん、楽しんで」




今日、俺の彼女はアイドルのコンサートに行くらしい。

なんでもVIP席が当たったとかで。

まあ最初にそれを聞いた一ヶ月前はファンクラブまで入ってたのかとちょっと落ち込みはしたけど、時間が解決してくれて今はもうなんとも思っていない。多分。


ソンホ
ソンホ
イハナ、今日飲み行く?ハンテサンもくるけど




んーっと座り続けてガッチガチの体を伸ばしていると上から覗き込むソンホヒョンと目が合う。


イハン
イハン
行きます〜
イハン
イハン
今日1人飯予定だったからナイスタイミングすぎますソンホヒョン
ソンホ
ソンホ
ㅎㅎそう
ソンホ
ソンホ
じゃあ、残業しないように気をつけるんだよ
イハン
イハン
は〜い




そしてまたひたすらエクセルとにらめっこをする。

、最近キラキラネームの名前の人多すぎない?

名簿の漢字変換めっちゃ時間かかるんだけど、、

、、あー、、帰れるかなこれ。



テサン
テサン
あ、きた
遅刻魔




案の定タスクを終わらせるのに時間がかかり、指定された居酒屋に着いたのは予定の時間の40分後だった。


ソンホ
ソンホ
イハナ、何頼む?
刺身は頼んどいたけど
イハン
イハン
んービールでお願いしますㅎ




キンキンに冷やされたジョッキに入ったビールを勢いよく喉に流し込む。

最初は苦いと感じていたビールも美味しく感じられるなんて、もう一ミリも子供じゃないんだよなとか思う。


テサン
テサン
あーあなたさんだっけ
最近イハナ、彼女の相談してこないじゃん
前は好きすぎてもどかしいみたいな惚気ばっかだったのに
何?倦怠期?

俺がジョッキを机に置くと、テサンが待ってましたと言わんばかりに軽く息を吸ってマシンガンのように喋り片方の口角を上げる。


イハン
イハン
倦怠期じゃないってㅎㅎ
ただ、なんていうか
テサン
テサン
なんていうか?
イハン
イハン
ただ、諦めたの
テサン
テサン
なんだそれ
イハン
イハン
んーあなたちゃんが好きなものが多いのはわかってるし、それがいいとこだし、、
あなたちゃんの世界を俺一色にはできないっていうか




始めてあなたちゃんに会った時、この子の世界は輝いている、そう思った。

「ありがとう」とか「好き」とか全部素直に言えるのがあなたちゃんのいいとこだから。

俺だけ好きでいて欲しいとかいう勝手な独占欲なんかでそれを壊せないでしょ。

だから諦めたの。

それでも好きだし。

ていうかそんなあなたちゃんだから好きだから。



ソンホ
ソンホ
ふーん、
ソンホ
ソンホ
そんな彼女は今何してんの?
今同棲中だったよね



ふーんとか興味なさげにしておきながらそれ知って何になるんだみたいな質問をソンホヒョンがしてくる。

行ってますよ。他の男のライブに!!


イハン
イハン
なんか最近ハマってるKPOPアイドルのライブに行ってます
ソンホ
ソンホ
あー男?



ニヤッとソンホヒョンが笑う。

ソンホヒョンはいつもテサンにからかいすぎとかいって止めているけど言うてこの人も天然爆弾だ。

悪気なく痛いところをついてくる。


テサン
テサン
嫌なんでしょ
納得いかないって顔してんもん



ソンホヒョンの質問に頷いて返すとテサンが枝豆を口に持っていきながらそう言う。


イハン
イハン
嫌だよそれは、、
ソンホ
ソンホ
吐きなㅎㅎ言いたいこと全部
酒に頼りなさいㅎㅎ



ジョッキに残ったビールを勢いよく煽るとすぐに酒が回るのを感じる。

もー、今日ぐらい言っちゃうからねもう


イハン
イハン
なんか!サンリオが好きとかここのカフェが好きとかはわかるんですよぉ
俺もコリドラスとかの話するし、、
イハン
イハン
でも男のアイドル好きは違うじゃないですかぁ!
イハン
イハン
俺の腕の中でスマホ見ながらかっこいいとか好きとかさぁ、、俺に言ってる言葉とおんなじじゃんそれはぁ



テサン
テサン
うわっ惚気じゃんこれ
愚痴じゃないじゃん



イハン
イハン
あなたは俺の彼女じゃないんですかぁ、



ソンホ
ソンホ
あーお前のだよお前のものだよ安心して



イハン
イハン
せめて、せめてなんか違う言い方にしてよぉ
それか説明!俺とアイドルの何が違うか!
イハン
イハン
俺だけにして欲しいのに、、かっこいいも好きも
だって俺のなのに、、
イハン
イハン
もうぅ



喋りすぎて疲れてきた、、

だってだって、、はぁ、


ソンホ
ソンホ
はいストップストップ
一回水飲む
テサン
テサン
お前がそんな酔ってんの大3ぶりでえぐいわ、、




その後もコロコロも話を変えながら飲みは夜遅くまで続いた。


イハン
イハン
ただいまぁ




12時前に家にやっとのことで着くと、レースのついた可愛らしいスニーカーが玄関にある。

もうとっくにあなたちゃんも帰宅しているのだ。


あなた
おかえり
あなた
酒臭いね、イハナㅎㅎ




家に上がるとひょこっと洗面所からパジャマ姿のあなたちゃんが姿を現す。


あなた
誰と飲んできたの?
イハン
イハン
テサナとソンホヒョン、、
あなた
お、久しぶりじゃない?楽しかった?
イハン
イハン
うん、、
イハン
イハン
あなたは楽しかった?ライブ
あなた
うん、すっごく!
あなた
ほら見てこんなに近かったんだよ!




手を洗ってからソファに腰掛け、あなたちゃんの話を聞く。

VIPの中でも三列目ってすごく近いね、楽しそう。


あなた
でね、この人が超かっこよくて歌もダンスもやばいの!
⚪︎⚪︎って言う曲があって______



冷めやらぬ興奮から、あなたちゃんがものすごい勢いで喋り倒す。

違うの。俺聞きたくないよ。その話。

我慢してるの。ライブに行ったことも正直言うと。

だからさ、もう言わせないでよ、、



イハン
イハン
んー、あなたちゃんにお願いがあります
あなた
え、突然?ㅎㅎ
なんでしょうかイハンくん



横に座る彼女にコテンと頭をのっけながら言う。


イハン
イハン
本当は俺のことだけ見てて欲しいの
あなた
え?
イハン
イハン
男性アイドルのライブにに行くのもほんのちょっとやだけど、100歩譲っていいよ
だから
イハン
イハン
、だから例えアイドルでも他の男のこと好きとかかっこいいとか俺の前だけでは言わないでくれないかな




これが本音。

好きなのは否定しないよ。 

でもだから俺の前だけでいいから俺のことだけ見ててくれないかな。

そいつのことはお友達に話すなりSNSにあげるならして欲しいんだ。俺に話すんじゃなくて。



あなた
、、イハナ嫉妬したの、?
イハン
イハン
したよ、してたよずっと付き合った時から
あなた
ㅎㅎ




あなたちゃんが俺の頭を優しくどけ、ソファの上向き合うように座り直す。


あなた
イハンへの好きはloveでしょ
イハン以外への好きはlikeだよ
でもアイドルの話イハンにするのはやめる
ごめんね配慮足りなかった
イハン
イハン
、、じゃあ俺に対しては愛してるって言えばいーじゃん




唇を尖らせて不満を表す。

じゃあそう言ってよねまったく。


あなた
バカはずかしいでしょ、それは//
イハン
イハン
照れないでよ
俺は言えるよ?あなたちゃんのこと愛してるって
あなた
ばっ///



ぶわっとあなたちゃんの顔が赤くなる。


あなた
だから、その顔でそう言うこというのが1番タチ悪いんだってばぁ//
イハン
イハン
ん?ㅎ



ちょっと満足。

久しぶりにこんなに照れてる彼女見たかも。


あなた
もぅ、、
あなた
愛してるよイハナのこと!




「愛してる!」なんて可愛いこと言ったと思ったら、頬にチュッとキスを落とされる。

これは想定外。

でも大満足。


イハン
イハン
うん、嬉しい
イハン
イハン
それがいいㅎ
あなた
いや、無理これ今日限定だから///



自分で言ったくせにまた照れてる彼女。

そんなとこが可愛くて愛おしい。


イハン
イハン
慣れてくださいそれはㅎ



チュッ


今度は口に俺からキスをする。

やっぱりほっぺじゃ物足りないもん。


あなた
酒臭いよイハナ///
イハン
イハン
いーの
イハン
イハン
ほっぺとかチューに入んないからね
あなた
もう、、
イハン
イハン
愛してるよあなたちゃんㅎ
あなた
///ㅎ




数秒お互いを見つめあって小っ恥ずかしくなって笑みが溢れる。

好きじゃなくて愛してる。

それがわかっただけで満足かもしれない。







end



お久しぶりです。リクエストの嫉妬イハンさんでした。

⭐︎1500↑ありがとうございます。

そして突然ですが、インスタでちゃんとオタク用のアカウントを作ったのでよかったら繋がってください🪽

@jageun.bom09

というアカウントです。

私のプリ小説のプロフィールのところからも飛べるのでよろしければお願いいたします。

皆さんとの出会い楽しみにしてます💖

リクエストやコメントもお願いします。たくさんお話ししましょ🥺

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