第42話

テサン クローバー(3)
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2025/01/17 15:53 更新
テサンside


あなた
テサンオッパ!



イハンを待って第一講義室の前でスマホをいじってると、あなたの大きな声が有線のイヤホンを突き破って耳に入ってくる。


テサン
テサン
えっ
テサン
テサン
あなたかㅎ
テサン
テサン
おはよ
あなた
おはようございます!



俺がオッパと呼ばれて驚いたからかあなたが満足そうに微笑む。

そして後ろには驚いた様子のアホい先輩こと、キムイハン。

あなたとは対照的に、口をぽかんと開けたまま動かなくなっている。


テサン
テサン
イハナ、今日熱帯魚屋さん行くんじゃないの?セールなんでしょ?
イハン
イハン
あ、うんそれはそうなんだけど
イハン
イハン
え、テサナ、あなたちゃんと付き合ってるの?
テサン
テサン
違うけど
イハン
イハン
あーよかったㅎㅎ
テサン
テサン
はぁ?
イハン
イハン
だってテサナの彼女だったら話すの遠慮するじゃあんㅎ
これからもあなたちゃんにノート借りなきゃなのに
テサン
テサン
お前いい加減にしろㅋㅋ
テサン
テサン
あなたも断んなよㅋ
あなた
あ、はいㅎ




動揺を隠し話を始めて帰ってきた、斜め上のイハンの回答に拍子抜けして怒るにも怒れなくなり、二人して笑ってしまう。


テサン
テサン
じゃ、また
あなた
はい、お店で
あなた
イハン先輩もかわいいコリドラス見つけるの頑張ってくださいねㅎ
イハン
イハン
うん、ありがとㅎばいばい








テサン
テサン
お前そんなあなたと仲良いの?



あなたと別れ、歩き始める。


イハン
イハン
うん、まあ初回の授業で隣になってからなんとなく
テサン
テサン
俺も同じ授業とりたかったのに、



イハンの言葉に思わず本音が出る。

だって、俺抜きで楽しんでずるいじゃん。


イハン
イハン
テサンも単位落とせば?ㅎ来年一緒になれるよ
テサン
テサン
お前なㅋㅋ
イハン
イハン
でもテサンって本当にあなたちゃんのこと好きなんだね、呼び捨てにしてるぐらいだし
テサン
テサン
えっ
イハン
イハン
バレてるよー
あなたちゃん題材にでも新曲できたら教えてよㅎ
俺も結末知りたいㅎㅎ




からかってきたと思ったらあなたへの恋心がバレていた。

だから嫌だ。幼馴染ってのは。

一から十まで知ってるだけじゃなくてそこからの10から100も見抜いてしまうのだから。


テサン
テサン
お前は魚のことだけでも考えとけよㅎ







あなたはかわいい。

課題が多いで有名な法学部だから、いつもレポートがおわんないとか文句言ってるとことか。

ほっそいのにご飯が大好きで、インスタで良さそうな店を見つけると真っ先に誘ったきてくれるとことか。

持ち前の記憶力で俺のことをからかってくるとこさえも。ムカつくけどかわいいんだ。


こんなことばっか毎日考えてるから、今書いてる曲もあなたの好みに似てくる。

あなた自分で編んだリボンのカバーのヘッドフォンには、どこか懐かしい雰囲気のラインが特徴の、爽やかででも暖かい、そんな曲が流れている。

そのことを知ってからそういう曲しか書けなくなってきた。

多分、俺はあなたに依存してるんだ。



あなた
オッパ、今日は何時までカフェにいますか?
テサン
テサン
え?




いつものカフェのいつものカウンター席。

休憩時間のたった一時間だけだけど、隣で座ってするおしゃべりの時間。

仕事に戻ろうと立ち上がったあなたが突然そう言った。


あなた
7時にお店閉めるから、それまで待っててくれません?
あなた
新作、食べて欲しいんです
あなた
甘いもの、嫌いかもだけど、、
テサン
テサン
わかった




バイトだけどこの小さなカフェでたまに新しいお菓子も作っているあなた。

新作何にしようとは言っていたけどもうできたんだ。

そう思いながらステッカーでデコった黒いヘッドホンをつけ、また音楽の世界に入り込む。

あと一ピース残った歌詞を考え続けた。



あなた
オッパ、お待たせしました
テサン
テサン
あ、うん


もう日も沈んだ7時過ぎ。

あなたが手にクッキーの乗ったお皿を持ってくる。


あなた
これ、新しいクッキーなんですけど
テサン
テサン
クローバー?
あなた
はいㅎ




期待を込めた目をして渡されたクッキーは四葉のクローバーの形をしていた。


テサン
テサン
あ、うま
あなた
ほんとですか!




ハート型の葉っぱを一つ割って食べてみると、程よい甘さが口の中で広がる。

それこそコーヒーが進む味だった。


テサン
テサン
でも三つ葉にした方が好きかも
あなた
え?
テサン
テサン
あ、えっと



心の中で思ってたことが思わず口に出てしまう。

俺は四葉より三つ葉のクローバーの方が好きだ。

好きな人にも、好きになって欲しい。


テサン
テサン
四葉のクローバーの意味は幸運じゃん?
あなた
はい、
テサン
テサン
でもミツバのクローバーは幸せだから
何でみんなは幸運ばかり追い求めて近くにある幸せに気づかないんだろうって、



恥ずかしくて少し下を俯いていたテサンが流れに任せていってしまう。


テサン
テサン
あなたが店で出すなら、それなら、小さな幸せも大事にして欲しいから、
三つ葉がいいなって、ㅋ
あなた
、三つ葉のクローバーにしますね、形ㅎ
テサン
テサン
え?



あっさりと帰ってくる返答。

だいぶ変なこと言ったはずなのに。


あなた
テサンオッパは私に幸せになって欲しいみたいですしㅎ
テサン
テサン
なっ




そしてまた揶揄うように言うから。

抑えられなくなる。


テサン
テサン
あなた、
あなた
っ、



皿を下げようとするあなたの手を引っ張り、触れるだけのキスを落とす。


テサン
テサン
そうだよ、幸せになって欲しいし俺が幸せにしたいし
テサン
テサン
俺、あなたのことが好き
あなた
オッパ、
テサン
テサン
ごめん、ごめんだけど最後にこうさせて




もう仲のいい先輩と後輩の関係ではいられないだろう。

こんなことをしてしまっては。

あなたが受け入れてくれるのをいいことにテサンは静かにあなたを抱きしめる。

最後だから、

最後だからもうどう思われてもいいと思った。



あなた
、、




時が流れる。

静かに店内に響く、道路の車の音。

月明かりと街灯に照らされる二人。


先に口を開いたのはあなただった。


あなた
苦しいです
テサン
テサン
、ごめん




テサンがだんだんと強くなっていた力を緩め、すっと離れる。


テサン
テサン
っ、
あなた
私も好きですから、テサンオッパのこと




あなたが静かにキスを落としてそう言った。

今、この時、さっきまで鳴り響いていた外の音なんて1ミリも聞こえなかった。


あなた
好きじゃない人のこと、ご飯に誘わないし
せっかくの休憩時間に隣に座ったりなんてしませんよ、ㅎ
あなた
オッパって本当鈍感ですよね
テサン
テサン





相変わらず揶揄ってくるあなたの細い体をもう一度抱きしめる。

嬉しかったし、自分のものになったあなたを離したくなかった。


テサン
テサン
、嫉妬するから俺
あなた
嫉妬するんですか?ㅎ
テサン
テサン
あなたがイハニと話してんのも別に嬉しくないし
テサン
テサン
あなたが最初に新作見せてくる相手も俺じゃなきゃ嫌だ
あなた
ㅎㅎ
それでもいいですよ、オッパは私の彼氏だから



そう言ってあなたがまたテサンの頭にキスを落とした。









あなた
一個だけさ、聞きたかったこと聞かせて



店の戸締りも済ませ、二人で帰る帰り道。

あなたがそういう。


テサン
テサン
何?
あなた
いつもカフェで持ってるノート、あれ何か知りたい
テサン
テサン
あ、あれ
テサン
テサン
作詞用のアイディア帳
あなた
え、テサンオッパ曲作ってるの、?
テサン
テサン
ま、まぁ
あなた
、、私の曲できたら聞かせてよㅋㅋ
テサン
テサン
はぁ?ㅋㅋ
あなた
いいじゃん彼女なんだもんㅋㅋ
テサン
テサン
また今度なㅎ


そう言ってテサンが軽くあなたの頭を撫でる。

いくらあなたがからかい上手で、テサンの愛が重くても、やっぱりテサンは年上のオッパで。

少し長めのセンターでわかられた前髪から除く笑顔は優しかった。










end


需要あったらその後も書きたいなって思ってるのでコメントで教えてください😢😢

リクエストも待ってます💕

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