夏が終わる頃、親が死んだ
トラックと激突して、当たりどころが悪かったらしい
後ろに乗っていた俺は、幸い命に関わることはなかったが、前になっていた両親は原型もなくて、ぐちゃぐちゃになって死んでしまった。
通夜が行われたあと、俺は母方の祖父母の家に引き取られることになった。
俺の故郷から大きく離れた田舎の小さな街。
いや街というか、村の方が近いな。それくらい小さな地域の場所に越してきた。
さっきまでのは前置きで、今は俺が通うことになった学校の前で突っ立っている。
俺がいた博多の中学よりもずっと小さくて古い。
言っちゃ悪いが汚い。
こんなところで俺の青春を過ごさなければならないのか
まぁそんな駄々捏ねても、もう他の生徒が登校してくる時間は迫ってきているので、渋々一歩を踏み出す。
あれほど汚いと言った割に、中は意外と掃除されていて、綺麗だった。
下駄箱はどこだ?と早々迷子になっていると、すっともう1人、俺の隣に寄ってきた。
いや寄ってきたというよりかは現れたにちかい。
隣に来るまで全く気配を感じなかったし、なんならすごく近くまで来ないと察知することができなかった。
水色の綺麗な髪に透き通った瞳の色。
背丈は俺と同じくらいで、下駄箱が近くってことは、もしかしたら同クラか?
なら、あいさつをしておかないとな。
できるだけ明るくあいさつしたつもりだった。
はやくクラスの中に馴染みたいし、コイツくっそイケメンだし。
正直タイプ
隣にいた水色のイケメンは返事もせず通り過ぎていった
無視かよ、感じわると一瞬思ったが、あれはわざとじゃないと思った。
俺に見向きもせず通り過ぎていったんだ。
普通はちらっとみるくらいはするだろ…?
だから、聞こえてなかっただけじゃないか?
おれ、あんなでかい声出したのに?
疑問がつのるばかりだったが、まぁあとでちゃんと自己紹介すればいいか、と思い俺も職員室へと足を運んだ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。