第56話

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2025/12/20 10:26 更新

















Ameno Kosame .
人外って感じの雰囲気、感じるときない?




 図星だった。



 昨日のないこの姿だって、少し血が

 着いているだけでいつもと変わらなかった。


 けど、俺は雰囲気から別の者だと感じていたのを

 思い出した。



  …それを正直に話したら、こいつらはどんな

  反応をするのだろうか。


  ないこは、吸血鬼はどう動くのだろうか。



 できることなら今すぐにでも言って

 助けを求めたい。


 けど、ああやって脅されてしまった以上

 俺は言ったら何されるかわからない恐怖に 

 怯えながら生活しなければいけなくなる。


 ただでさえ怖いものが苦手な俺にとっては

 まさに地獄である。



 故に俺は黙ってこの場をやり過ごすしかない。










 
Hima72 .
人外、?んー、無いな。


Ameno Kosame .
そっかぁ…

Kottaro .
まぁ似てる人がいるのは案外普通のことだったりするしね、!




Hotoke .




 この話にも一区切りついたところで、

 俺はさっきから疑問に思っていたことを

 聞くことにした。





Hima72 .
ところでさ、なんでお前らは吸血鬼の情報集めてるん?


Ameno Kosame .
あれ、言ってなかった?こさ達 
吸血鬼ハンター なんだよね。

Hima72 .
吸血鬼 、ハンター?


Kottaro .
簡単に言うと吸血鬼を駆除する職業かな。


Hima72 .
なるほど…。


 つまり、こいつらの狙いは吸血鬼である

 ないこ ってことか…。


 もしないこが吸血鬼だと言った場合、

 彼らは殺される。

 けど、そう簡単に殺せる訳でもないだろう。

 
 もちろん、吸血鬼としての強さもあるのだろうが

 それ以前に俺たちは活動者だ。


 突然死んだとリスナーに知らせては

 悲しむ人が大勢出てくるだろう。


 無論俺らもだ。一緒にやってきたライバルが

 居なくなって悲しまないやつがいるのだろうか。




 こうして俺は余計に黙っておかないといけなく

 なったわけか…。

 昨日のないこもそれを見通して…?




Hotoke .
…なつくん?どうかしたの?


 ほとけの声ではっと我に返った。

 どうやら考えに浸りすぎていたみたいだ。


Hima72 .
あぁ、いや。なんもない。


Hotoke .
そう?ならいいけど!
 

Kottaro .
そしたら俺らも帰るかな。

Hotoke .
そうだねー、次の人にも情報聞きに行かなきゃだし!

Ameno Kosame .
それじゃあまた今度ね、なつくん!!


 いつも別れる時のようにぶんぶん手を振るこさめ


 俺も軽く手を振り返して玄関のドアを閉めた。













 その瞬間、閉めたドアの方から、



 昨日感じたのとはまた別の、










 人外の気配がした。




















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