まぁそんな事言ってもグダグダと勝手な理由をつけて部活には行かなかった
今日も今日とてウンウン1人で唸っていた
放課後になってすぐ、誰かが俺を呼んだ
先輩ってことは後輩、…だよな?
誰?
まさかのこの前話題にした王様くん
俺の事1年は知ってるって言ってたの本当だったんだ
なんて考える
直球だなこの子
別に褒めた訳じゃない、
凄い勢いで謝ってくるな…多分悪い子じゃないんだろう
正直者すぎるというか何というか…
しっかり見られてたんだな、
部活に行けなくても
ボールは触りたいし、
スパイクは打ちたいし、
サーブもしたい、
そんな気持ちがぐるぐるしてた
それが叶わないのは分かってた、
悔しかった、
でも諦めたくなかった
それはバレーが好きだからで、
そんな気持ちに嘘はつけない、
今までの話を聞いてどうしてそうなるんだろう、
脚を壊したなんて言ったら、
どれだけバレーが好きであれゲームには出れない
べつにマネージャーはいるし、
多分俺がいる方が清水先輩にも迷惑だ
こんないてもいなくても同じなただのバレー好きを
なんでこんな真っ直ぐな目で見つめられるんだろう
すごい自信に満ち溢れている
表情を見ただけで大丈夫だろうなんて根拠のない気持ちが湧いてくる気がする
これが王様か、
そこまで言われたら断る理由も見つからない












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。