tzuyu side.
次の日 .
雑誌の撮影が予定よりも早く終わり 、
退勤しようと家路に急ぐ .
なんだかすごくワクワクしちゃって 、
マネージャーのオンニに
「 何か嬉しいことあったの ? 」
って聞かれたけど 、なんとか誤魔化した .
帰りにケーキ屋さんに寄って 、
オッパの分と私の分 、
2つずつショートケーキを買った .
ドキドキしちゃうな …
家に着き 、
カヤとバターがおかえり ! と出迎えてくれて 、
オッパの部屋に行く準備をする .
カヤとバターも連れてきたから 、
テヒョンオッパ 、喜ぶだろうなぁ ……
チャイムを鳴らす .
元気な声が聞こえてくる .
テヒョンオッパは カヤとバターを見ると 、
目をキラキラさせて 、
頭をわしゃわしゃと撫でた .
幸せな光景だなぁ …
カヤとバターも
もちろんかわいいのは知ってるけど 、
なんかテヒョンオッパもめちゃくちゃかわいい …
無邪気な笑顔で .
ほんとに綺麗な心を持ってるんだろうな …
と 、 テヒョンオッパを見ていると感じる .
よかった …
喜んでもらえて嬉しい .
テヒョンオッパの笑顔を見ると 、
私まで幸せな気持ちになる …
手招きで案内されると 、
奥からヨンタンが現れて私の元にやってきた .
「 ワンワン ! 」
カヤとバターがヨンタンを見る .
それからしばらく
テヒョンオッパとケーキを食べながら 、
今日の私の仕事の話や 、
BTSがカムバを控えてるだとか 、
たくさん話をした .
話は途切れることがなくて 、
なんて考えては 、
顔が赤くなって照れてしまっていた .
プルルルルル …
テヒョンオッパの携帯が鳴った .
女の子 …… だったりしたら …
彼女 … ?
とか …
今考えれば 、テヒョンオッパ 、
イケメンで性格も良いから
彼女いないはずないかも …
胸がチクチク痛む .
勝手に想像してるだけなのに 、
不安になって 、悲しくなる .
それからちょっとして 、
テヒョンオッパが戻ってきた .
なんだか難しい顔をしている .
勝手に彼女がいると思い込んで 、
悲しくなってる自分もおかしいけど …
やっぱり不安 .
ジョングクさん … ?
なぜ 、 急に … ?
サナオンニと前司会してたし 、
顔見知りではあるかもしれないけど …
私に … 会いたい !?!?
相変わらずオッパはちょっと怖い顔してるし …
なんで!?!?
私 、さらに大変なことになりそうです .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。