前の話
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紀元前は数千年も前に遡る頃。
日本の文化の発展していない地域や蝦夷地、中国をはじめとした田舎には、とある風習があった。
それは " 神に生贄を捧げる " というもの。
村に蔓延る災厄を神の怒りの仕業だと思い込み…
贄として、神の住まうとされる山へと村の子供を一人で登らせるという、人身御供の儀だった。
しかし、奇妙なことに、蝦夷の辺境地。
それは、一人の少年が贄に捧げられたという記録を最後にして、贄を捧げる風習が途絶えた。
まるで最初からなかったかのように。
その少年は極めて珍しい存在だったとされる。
妖である父と人である母を持ち、半妖として生きていた、齢6つの少年。
最後まで泣き言を言わず、弟の身を案じ、自ら山に足を踏み入れたとされていた。
──その少年は今、何をしているのだろうか。
5000年も前の、嘘か真か分からないような話。
もし実在していたとしたら、既にその命は落としているのだろうか?
きっと、その少年が実在していたなら、彼は…
人の理をも超えた「ナニカ」なのだろう。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。