俺らの母親が死んだと言う噂は
あっという間に広がっていた .
きゃあきゃあ言う外野の声が ,
煩い .
あれから兄ちゃんとも ,くるみともあなたの下の名前とも喋ってない .
必要最低限の話はしない .
そんな毎日が続いていたが ,
俺は不思議と退屈ではなかった .
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午後の放課後 ,
俺は部活帰りに忘れ物を教室に取りに来ていた
くるみとくるみの友達が 教室にいるのを見て
俺は咄嗟に隠れた .
「 母親が死んで良かった 」
そんな言葉に肯定しているくるみの声 .
「 それは良いことなんじゃ、? 」
くるみの友達も 流石に驚いている
「 ________あなたの下の名前 」
そういったくるみの憎しみの顔 .
初めて俺は ,くるみの本性を見た気がした .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。