俺と君が初めて出会った場所、そこは渋谷駅を出てすぐの広い歩道。
路上ライブでギターを手に歌を披露する彼女を
通り過ぎて行く人達は誰も見ようとしない。
こんなにも綺麗な歌声なのに...と思っていても、近くまで行って聴く勇気は俺にも無かった。
でもそんなある日、仕事も無く喫茶店で原稿を書こうと俺は電車に乗った。
同じ車両には見覚えのある服装とギターの入っているであろうカバー。
加「...あ、」
思わず声が漏れてしまった。
それに反応する君、これはせざる負えないだろう。
このまま流すのは良くないと思い、俺は思い切って声を掛けた。
加「...あの、すいません急に...」
○「...なんでしょうか、?あ!荷物、邪魔でした...?」
加「あ、いやそんなんじゃなくて...」
加「...あなたさんですか?路上ライブやっていらっしゃる...」
○「..えっ...?!はい!そうです!」
彼女は俺の言葉に嬉しそうに反応してくれた。
少しの間会話を進めると、今日も路上ライブをするんだそう。
"良かったら見に来てくださいね"
と言い残して、彼女は渋谷駅で降りて行ってしまった。
俺も喫茶店の最寄りで降りてパソコンを開く。
テーブルには注文したホットコーヒー。
静かな空間にクラシックの音楽が微かに聞こえるこの場所は、物語が次々に浮かんでは打ち込んでの繰り返しになった。
ふと気付き時計を見ると、もう夜の20時を過ぎていた。
加「...あ、ライブ...」
こんな時間まで、もう流石にやっていないかと思いながらも渋谷に向う。
耳に届くのは綺麗な歌声なんかじゃない。
モニターから流れる音声や、ビラ配り人の声。
それに車のクラクションの音、全て雑音に聞こえる。
いつも聞こえる場所まで来ても、彼女の歌声は聞こえなかった。
もう終わったんだと思い、来た方向へ戻ろうと方向を変えた時、彼女の歌声が耳に届いた。
歌声に導かれ、初めて彼女の目の前で立ち止まる。
そして彼女は俺に微笑み歌う。
観客は俺一人。
そして歌い終わった後、彼女は俺に言った。
○「...来てくれたんですね、待ってました。」
加「遅くなってすみません、歌声素敵です。」
__ 4年後
加「...よしっ!原稿終わりー!」
○「シゲさんお疲れ様ー、コーヒー置くね」
加「お、ありがとね」
○「今回はどんなストーリーにしたの?」
加「世間ウケしそうなラブストーリー笑」
○「えー!気になるんですけど!笑」
加「きっとあなたは好きだと思うなぁ、この作品」
○「そうなの?どうして?」
加「ある男が、ストリートライブをする女の子に恋をした話なんだけど。色々葛藤する場面があったり、壁があったり、まぁ最後はハッピーエンドで終わるんだけどね笑」
○「...それ、ハッピーエンドはどう書かれてるの?」
加「結婚して子供が産まれる。幸せそうな家族の事が書かれてるんだ」
○「シゲさん...」
そして俺はポケットに入っていた指輪を取り出し彼女の前に差し出した。
加「結婚しよう。俺の人生の作品のパートナーは、あなたでいて欲しいんだ。」
○「...はい!お願いします...!!」
そして、俺達は結ばれ幸せな家庭を築いた。
END
あんまり上手く書けませんでした😭
分かりにくい所あったらすみません...(お許しを...)











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。