第25話

もも
827
2025/12/12 11:32 更新





















少し話して、堅治はまだ配達が残っているから帰ることになった。



自転車に跨る堅治に声をかける。




あなた
堅治!
二口堅治
ん?
あなた
…明日もまた会えるかな?
二口堅治
まぁ、会えるんじゃね?配達で寄るし。いつも通り。
あなた
…そ、そうだよね!そいじゃっ!



配達で、か。。



少し落胆しながらも、家の扉を開けようと手をかけたところで後ろから、ぷっと吹き出した声が。




二口堅治
配達終わったらまた来るよ
あなた
ほ、ほんと?!
二口堅治
な、なんだその…ちゃんと考えてっから。お前が行きたそうな場所。
あなた
やったー!夏休みたくさん遊ぼうねー!



私はあっという間に上機嫌になり、堅治を見送った。







 


翌日。




二人で出かけるのかと思っていた。



集合場所に着くと、堅治の部活の先輩たちの姿が。




ほんとに仲良いな、この人達。





バスに乗って着いたのは、桃狩りができる農場。




桃を狩るのは初めてだな。




なんて考えながら、木の上にある桃を取ろうと脚立に乗っていると、隣で彼氏に写真を撮ってもらっているカップルを見てしまった。




羨ましいなぁ。



いやいや、



あなた
羨ましくなんかないし




ぼそっと呟いた私の言葉は誰にも聞こえない。


無事に取れた桃を抱き抱えていると、堅治が来た。




二口堅治
あなた、肩乗れ


急になんだ、と思ったけど肩車をしてもらった。



視界が…!!





高い!!!




二口堅治
…楽しんでる?
あなた
…え、うん。めっちゃ楽しいよ!
二口堅治
…そか。良かった



先輩さんたちに呼ばれてそっちに行こうとする堅治の手を掴む。




あなた
あのね…本当は、2人だったら…もっと楽しかったかも、、
鎌先
バスの時間だぞー!



先輩さんが呼びに来てふと、我に返る。



何言ってるんだ私。




あなた
へ、変なこと言ってごめん!バス来るってよ!



何も言わない堅治を引っ張ってバス停に着いた。


バスに乗ろうとすると左手を掴まれた。





あなた
…へ、?



何も言わないまま、堅治は私の左手を掴んでいる。



あなた
ちょっ、堅治…バス行っちゃったよ?!何っ?!
二口堅治
…俺だって、2人のがよかったよ。。だったんだけど、、



どうやら、先輩達に出かけることがバレて付いてこられたらしい。





二口堅治
…それでもお前が楽しいならまぁいいかって…でもその結果なんつーか。。ごめん。。。って人の話聞いてるか?
あなた
次のバス1時間半後だって!!遅い〜!!
二口堅治
…田舎のバス舐めんなよ。やっぱさっきのバス乗っときゃ良かったか
あなた
ううん!たくさん堅治と居れるし!



さっきは、話逸らしたけど。。




今日ずっと同じ気持ちだった。





堅治と。。




今日はそれだけで十分。




帰りのバス。




私は疲れて、寝てしまった。







堅治side





ッ…びっくりした。




右肩が重くなったかと思えばあなたが寝て俺に寄りかかっていた。




ビビらせんなよ。



ただでさえ、今日なんか雰囲気ちげーしよ。。





俺はあなたを起こして、バスを降りて家まで送った。

































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