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第1話

僕の恋は前途多難 1
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2025/08/14 16:06 更新
「あ“ぁ”ー!」
「おはようございます。甲斐田さん、
今マーモットいませんでした!?
どうかなさいましたか?」
「おはよう。社長。聞こえちゃった?
社長になら言っても良いかな〜。
なんかぁ、最近アニキの反応が冷たくてぇ。
ディスコ送っても返信無くって〜。
今日収録だから少し気まずいなって。」
「そうですか。
(割と何時も通りだと思うが。)
でも不破さん、甲斐田さんのこと
大好きだと思いますよ。」
「そうなの?」
「少なくとも私から見て大好きだと思うので、
大丈夫ですよ。大丈夫。」
「なんか、安心した。」
「また何かありましたら私で良ければ
話聞きますよ。」
「ありがとう社長、大好き〜!
ねぇ、社長何か飲む?コーヒーで良い?
買ってくるねー!あ、もちさんおはよー!」




「ありがとう社長、大好き〜!」
朝来たら、告白大会、ふざけんな。
なんか知らないけど一句出来た。流石僕。
「剣持さん、おはようございます。
昨日の配信結構長くされていた様ですが、
お身体大丈夫ですか?」
・・・これがさっきまで告白されていた男の顔か?
爽やかすぎるだろ。
普通もっと顔が赤くなったり・・・。
「うん。」
生返事で返す僕。
普段なら、まぁ、空気を読まずに今の何?とか聞けた僕っ!
でも、聞けずにいた。
好きとかそんなに簡単に言うなよ。
何だろう。
何故か、もやもやする。
いや、甲斐田くんは、ふわっちのことが好きな筈。
こうやって己のペースが乱されるなんて。
ありえない。
いつもは、自分の気持ちや何故そう思ったのか、原因をよく分析する。
だけど今は、分析したくない。
してしまったら、きっと、僕は、
自分の気持ちを

    理解してしまう。

その後も甲斐田くんと社長が話していると、
気になるようになった。
楽しそうに笑っていたり、
甲斐田くんが社長に触れたりすると、
心のもやもやが増幅していく様だった。
見ていたら、社長と目が合ったが、僕はふいっと逸らしてしまった。




「ふわっちはさ、甲斐田くんのこと、
どう思ってるの?」
「もちさんにしては急っすね。」
「うん、気になったから。」
そう、僕はこうやって気になった時に
すぐ聞ける男。
それが僕っ!
またしても実績を積んでしまった。
「んやー?好きやな。たまに鬱陶しいけど、
ぴーぴー鳴いててかわええなぁ、って思っとるで。」
「なるほどね。」
その言葉を聞いて、少し僕の中の霧が晴れていく様だった。
ほらね?疑問に思ったら聞くのが1番良いんだから。

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