第二講義室。普段はポトツキ先生の授業があるので、あなたは嫌でも成績のことを思い出してしまった。
あなたはかばんから何冊もの本を取り出した。
お気に入りの本はいつも持ち歩いている。
だってまともな娯楽なんてこれくらいしかないから。
見ると金髪の男子がこっちを見ている。久々にこんなきれいな目を見たと思った。手にはあなたと同じ本があった。
どこかで見た気がするが、あなたはよく思い出せなかった。誰だっけ。
名前を聞いた途端、記憶が急速に湧いてきた。
あの厳しいポトツキさんに絶賛される、神童じゃないか!!
本について話す2人。
いつのまにか読書感想会は始まっていたようだがあなたは気づかなかった。
そういってラファウくんは去っていく。
久々に家族以外の人と話し込んだにも関わらず、あなたはふわふわした気分で家に帰った。
そう、ラファウくんは見れば見るほど合理的だ。
感情があるかどうかすらあやしいほどに。
完璧すぎて若干こわい。自分の利は得つつ、相手の気分も害さない。それどころかいつのまにか自分の評価を上げている………。
あなたはこっそりため息をついた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。