第20話

♠︎19
1,295
2025/03/28 23:13 更新









外に感じる眩しい光



後ろに感じる人肌の温かさ




小さく聞こえる愛おしい寝息








また、この人と一夜を過ごしてしまった..





テヒョン
テヒョン
あなた、おはよ..


起こしてしまったかな⋯⋯?


テヒョンはもぞもぞと動き始めた




テヒョン
テヒョン
あなた、抱き心地さいこう...




胸の前に回った腕がさらに強く抱きしめる


わたしの肩に顎を乗せて

吐息が耳のすぐそばにテヒョンを感じる




(なまえ)
あなた
ごめんね、起こしちゃって⋯
わたし行くけどまだ寝てて、
まだ時間早いから..

テヒョン
テヒョン
やだ、行かせない⋯



テヒョンは甘えるように首に顎を押し付けてくる



(なまえ)
あなた
ふふ、くすぐったいよ⋯

テヒョン
テヒョン
まだ、行かないで⋯

(なまえ)
あなた
だめだよ、人が多くなる前に出ないと⋯
誰かに見られちゃう..




自分のホテルで一夜を過ごしてるなんて

誰にも見られたくない⋯




テヒョン
テヒョン
でも、だめ⋯離さない⋯⋯



朝のテヒョンの声はいつもより低くて

少し掠れててそれがまた色気を出している


そんな声を耳元で聞かされたら

それだけでドキドキする





(なまえ)
あなた
そんなこと言われたら、
わたしだって行けなくなっちゃう..





離れたくないのはわたしも同じ





⋯⋯⋯でも、だめなの!!!!!


⋯⋯⋯ここで誰からにバレる訳にいかない!!!!










テヒョン
テヒョン
釣れないなぁ...ㅎ



シャワーを終え、着替えて

軽めに化粧をしているわたしの背中を見ながら

ベッド上でテヒョンが呟く




(なまえ)
あなた
ごめんね?
朝食会場で待ってるから!
大丈夫、ちゃんと個室だよ

テヒョン
テヒョン
まぁ、いいけど..
僕以外のために綺麗でいられると
ちょっと嫉妬しちゃうかも...



最後のリップを塗っているわたしの隣

テヒョンがベッドから降りて立っている



(なまえ)
あなた
⋯えっ、し⋯嫉妬?///

テヒョン
テヒョン
ま、なにもしてない
そのままのあなたを知ってるのは
僕だけの特権だからいいけど


隣に立ったまま

わたしの顎を軽く摘んで

ゆっくりと持ち上げた


上から見下ろすテヒョンは

寝起きと思えない美しさで、

右に左にわたしの顔を

流すような目で見つめる



そして、リップ塗ったなのに

ゆっくりと重ねられたテヒョンの唇



優しく重ねられた唇を

離れ際、テヒョンは口を開いて

唇を挟むとすべらせるように離れた



テヒョン
テヒョン
リップつけすぎ..
他の男に見せつけないで



これくらいの方がいいよ、

と、はみ出たリップを親指で拭う




まだ朝6時前とは思えないくらいの

甘すぎる空気が、

わたしの心を抉るように掴んでくる




(なまえ)
あなた
〜〜〜っ////




テヒョンは満足したのか、

またベッドに戻って充電をしていた携帯を取り出した




テヒョン
テヒョン
明日は、無理だから⋯⋯
次会えるのはショーの日か⋯



携帯のスケジュールを見ながら

少し寂しそうに呟く



それはわたしも同じで、

誘われたファッションショーまで会えないんだ、と

少し肩を落とした



公共の場で、親しく話すのも無理かもしれない


会えると言っても遠くから見るだけ...


それは少し寂しい





テヒョン
テヒョン
ふふ、ㅎ


なんて考え込んでいたら

テヒョンの笑い声が聞こえて振り向く


テヒョン
テヒョン
あなたも寂しそうでよかった



携帯をベッドに落として、

またわたしの方に向かってくる



テヒョン
テヒョン
翌日は僕もオフだから、
あなたも休んでね?
ゆっくり過ごそう



ショーの後のことだろう


休めるかな、と一瞬思ったが、

そんなことよりテヒョンを過ごしたい気持ちが強い


わたしは小さく頷いた




テヒョン
テヒョン
可愛い、あなた⋯⋯


頬を優しく撫でる


それは、まるで、


犬をあやす様に...





(なまえ)
あなた
⋯ヨンタンと勘違いしてる?

テヒョン
テヒョン
ふふふ、
うん、ヨンタンくらい可愛い ㅎ



顎を指先で撫でながら、

テヒョンは子供のように笑う



安心する、優しい顔




このまま、恋をしてしまいそうな

好きになってしまいそうで、

わたしは視線を逸らして立ち上がる




(なまえ)
あなた
先、行くね
また⋯⋯今度


テヒョン
テヒョン
うん、ずっとあなたのこと
考えて待ってる



出てくる言葉全てが甘いセリフ..


その言葉一つ一つに胸キュンしている




(なまえ)
あなた
うん、わたしも..



わたしは、少し扉を開けて

人がいないことを確認すると、

テヒョンの部屋を後にした














支配人
「本日は、本当に、本当にありがとうございました
ゆっくりお休みできましたか?
当ホテルはご満足いただけましたか?」




帰り際、見送る車の前で

支配人は腰を低く、2人の前に立っている



スケジュールを全て終えて、

先に帰る2人を上層部の人たちは見送りに来る




ヒョンシク
ヒョンシク
えぇ、もてなしも、料理もお部屋も
全て素晴らしかったです
至れり尽くせりで本当に感謝しています
テヒョン
テヒョン
とても楽しかったです
ありがとうございした




支配人
「いやぁ〜、それはよかった、
よかったな、ユンさん!!」





支配人は嬉しそうにわたしの肩を叩く



(なまえ)
あなた
⋯⋯で、ですね




すると、テヒョンがわたしの袖を引くと

少しだけ支配人との間が空く



テヒョン
テヒョン
近い、よ⋯


わたしに聞こえるだけの小さな声


どんなときも気を使ってくれる姿に

つい微笑ましく思ってしまう




(なまえ)
あなた
あ、うん⋯⋯//






2人は最後まで手を振って、

ホテルを後にした

















あ、すみません⋯⋯
皆様、お久しぶりです...汗

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