第8話

第6.5話 幻想郷で起きた異変
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2023/03/25 04:25
博麗霊夢
はぁ…今日も無い…
霧雨魔理沙
何がないんだぜ?霊夢。
博麗霊夢
賽銭。
霧雨魔理沙
だろうなぁ…
幻想郷にある博麗神社の巫女「博麗霊夢」
彼女は誰よりも勘が鋭かった。
博麗霊夢
紫、いるんでしょ?
そう呟くと、目の前の空間が裂け…
幻想郷の大賢者の八雲紫が現れた。
八雲紫
あら、よくわかったわね。
博麗霊夢
まあね。
現れた紫に対し、霊夢は質問を投げかける。
いつもと少し違う幻想郷の様子を見て、なにか知ってるだろう紫に聞こうと思ったのだ。
博麗霊夢
幻想郷がいつもと違うのは…あんたのせい?
八雲紫
返答に困る質問。
幽々子を外の世界に行かせたことを言うべきか、言わないべきか。
今の幻想郷には異変が起きている。
冥界の管理者がいないことで、増えた幽霊が幻想郷に流れてきてしまった。
紫の式神の藍が管理をしているのだが、幽々子の仕事を全部こなせるわけじゃない。
それに、妖夢が言っていた「人食い鬼」が幻想郷の中まで入って来るようにもなった。
霊夢の見えないところで退治してはいるが、隠すのもそろそろ限界だろう。
色々と考えた結果、紫は霊夢達に手助けしてもらうことにした。
八雲紫
半分正解、半分不正解ってとこかしらね。
八雲紫
幽霊が増えたのは私が幽々子と妖夢を外の世界に送ったから。
八雲紫
貴方の知らないナニカが出るようになったのは、外の世界からそいつらが来ているから。
博麗霊夢
外の世界へ幽々子達を送った?
霧雨魔理沙
私達が知らないナニカって…もしかして人を襲う変な妖怪のことか?
二人同時に疑問を口にする。
さすがに全部を納得はできなかったようだった。
それでも、幻想郷が危険に晒されているということだけは簡単に理解できた。
あまり妖怪の手は借りたくない。
だけど、借りなくちゃいけない事態になったようだ。
博麗霊夢
わかったわ。
博麗霊夢
…紫、手を貸してちょうだい。
霧雨魔理沙
そうだな…ちょっとまだわかってないこともあるが、なんとなく私達だけじゃ解決できない気がする。
八雲紫
勿論協力する…というか、私のほうが先に動いてるんですもの。
八雲紫
貴方達が手を貸してちょうだい?
こんな状況になっても紫はいつもどおり。
今の霊夢にはそれが少しの救いになったようだったが。
博麗霊夢
いいわ、貸してあげる。
霧雨魔理沙
何をすればいいのか教えてくれ!
亡霊たちの知らないところで、新たなProjectが始動した。

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