三人の男たちがステージへ立ち 、
マイクを持って会場が暗くなる
観客達は高揚とし 、
嬉しそうに黄色い悲鳴を上げているのに
私達の空気は対照的だった
お兄ちゃんが貰ってきたであろう
ビニール袋に入ったリンゴを置いて、
私を挟むようにソファの左側へ腰を下ろす
髪を解いて上着を脱ぐ仕草は妙に
様につくけども、今はそれどころじゃない
確かに綺麗な顔をしてると思ったし、
職業も聞いたことはなかった。
でも豪邸に住んで裕福な暮らししてるし
何故かお兄ちゃんは嬉しそうに
顔を綻ばせて頭を下げる
……もしかしてドMなのかな、
にしても、2人に気まずい間が
流れている間テレビを見てたんだけど
あの3人こんなに歌上手かったんだ
カバー曲らしいけど、普段の声の
面影が見つけられない程のガナリボイス
……うーん、歌詞は難しくて
ほぼほぼ分からない言葉
独特の世界観の曲だけど、
それすらを利用して
ステージを作り上げている気さえもする
ダメ元で彼らの名前を
検索に掛けてみると、
まさかのヒット。
お兄ちゃん達の写真と共に
yotubeのリンク、最近出したアルバム、
様々なことが書かれていた
どうやらデビューしたのは7年前、
テレビ露出も最近増えている
結構有名なユニットらしい
……MECHATU-Aの親子分、か
“ にじヴィラン ” の3人組の歌も
ラスサビに入ったらしく、
盛り上がりの山場となったとき、
ふと1つのことを思い出す。
別に重要でも大切でも無いんだけど、
ただ何か言っときたいなー程度なこと
……うん、もうどうでもいいことか、
歌唱が終わり、
衣装を着替えるために
案内された個室
先程まで無駄にチカチカとした
派手な装飾のスタジオだったから、
急な質素な場所へと通され
目が慣れずに少し気持ち悪い。
次の出番までまだ時間はあるから、
マナと雑談をすることにした。
……んだけど、、いつもは女性アイドルの
愚痴でうるさい紺色の彼は何処に行ったのか
………居た、
彼は一人、楽屋の近くの
廊下の曲がり角でスマホを見ていた。
またあんな一人狼みたいな、
俺のいる角度的に、
彼のスマホの画面が見えた。
そこに写っていたのは
ただ一人の、俺の愛する人
更新遅れてすみません!
だいぶグダグダですが感想コメント嬉しです♪











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!