妃法律事務所
蘭「どうして!?なんで、お父さんの弁護をしてくれないの?!」
園子「まさか、おじさまが本当に爆破したと思ってるんですか!?」
妃「あの人にそんなことできない」
蘭「だったらどうして……」
あなたの下の名前『弁護士は身内の弁護ができないんだよ』
あなたの下の名前『客観性がないと裁判官に判断される可能性が高いから』
あなたの下の名前『妃さんが小五郎さんの弁護をしたら不利になっちゃうの……』
蘭「そんな………」
妃「大丈夫」
妃「いい弁護士をすぐに見つけるから」
翌日
あなたの下の名前『………』
諸伏「悩み事?」
あなたの下の名前『ううん、そんなのじゃないよ』
あなたの下の名前『ただ、これから先どうしようかなって』
諸伏「ん〜……」
諸伏「自分のできる範囲までやってみるのがいいと思うよ」
諸伏「自分が手伝えるところまで、俺と一緒頑張ろう?」
あなたの下の名前『……うん、そうだね!』
あなたの下の名前『そろそろ、行ってくる』
諸伏「行ってらっしゃい」
妃法律事務所
妃「そうですか……」
ッーツー
蘭「そんな、なんで誰も弁護してくれないの?」
コナン「大事件だから?」
妃「はぁ……」
妃「そうね……後、弁護する被害者が『眠りの小五郎』っていう有名人なんで、どの弁護士も尻込みしちゃってね……」
あなたの下の名前『そうですよね……』
コンコン
妃「どうぞ」
白鳥「失礼します」
白鳥刑事……
白鳥「ニュースになる前にお伝えすべきかと思いまして」
妃「何か?」
白鳥「……毛利さんが、送検されます」
!!!!!
妃「送検に足る証拠はあるんですか!?」
白鳥「現場にあった毛利さんの指紋。パソコンにあった現場見取り図やサミットの予定表。そして、いんか物へのアクセスログ……」
妃「……」
妃「送検するには十分ね……」
蘭「なんで……お父さんが……」ポロポロ
あなたの下の名前『蘭ちゃん……』
コナングッ……
コナン(待ってろ、蘭。俺がゼッテーおっちゃんを助けてやっから!!)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!