後日、桜君たちと一緒に屋上に向かった。
屋上の扉の横にあるテーブルを中心に、
四天王とその補佐の方たちが囲んでいた。
その雰囲気は、いいものでは無かった。
我らが総代の梅宮さんの姿が見つからない。
あの人がいるところが静かなわけが無いから、
すごく違和感があると思った…。
我先にと桜君がベンチに座った。
この状況に恐れることもなく対応する彼を、
良くも悪くもすごいなと感じる。
屋上の扉からひょいと梅宮さんが顔をのぞかせた。
これだけシリアス感が出てるのに、
変わらなず陽気な彼に感情が分からなくなる。
梅宮さんがテーブルに2つの箱を置いた。
それを開けると、美味しそうな匂いが空気に溶けていく。
想定外のものでみんな盛り上がった。
私も最近食べれてなかったし、
これはテンションが上がる……!!
ベンチの端に腰をかけ、サンドイッチを手にとった。
梅宮さんが行った通り、朝早かったから
食べる時間が無くて食べ損ねてた。
頬張ってると、どこから現れたのか、
杉下君の姿が見えた。
手には重なった紙コップを持ち、先輩方に配っている。
なんでここにいるんだって顔で睨んできた。
主に桜君に対して。
キレたように舌打ちしたら、
にれー君の前に紙コップを置いてった。
身をテーブルに乗り出して、
桜君を飛ばして私と蘇枋君の分を置いた。
杉下君は生ゴミでも見るかのような目をすると、
重ねた紙コップから一つ手に取り、
思いっきり潰してテーブルに投げた。
ベンチから立ち上がり、
杉下君に掛かっていこうとするのを3人で止めた。
入学してから数ヶ月経つのに、
この2人の関係性は全然変わらないのか。
敬う彼からの指摘に、杉下君はゴソゴソと、
さっき潰したコップを直した。
短いですけどストップさせてください…!!
























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!