――ぴーんぽーん
少し倒れてたゴミ箱を直して、机の周りを軽く
整えて全部の部屋を見回して、大丈夫なことを確認する.
ドアからは少し喋り声が薄っすらと
聞こえてきて、急いでドアに駆け寄る.
ガチャッと勢いよく家のドアを開けると
いつもの3人――四葉、寧、むゆが、制服とは
また違った、私服を着て、あっとした顔をする.
ぞろぞろと3人が中に入ったのを確認すると
大きなテーブルを4人で囲んで座る.
皆どこかウキウキとした表情で持ってきた
お菓子とかなんやらを取り出して、
テーブルの上に並べる.
喋りながら、並べてる最中に四葉がそう言い、
2人とも少し心配そうな顔になる.3人にはお母さんの
事を少し言ったんだよね.あんまり、隠し事は
得意じゃないし、もっと心配させたくなかったから.
私が顔にいつもの笑顔を浮かべると、
皆ホッとした様子で顔を見合わせる.
私の言葉にみんな笑顔になって、
手をさっきより早く動き始める.
…実は今日、皆でお泊り会をする日なんだ!
ゲームして、話して、おやつを食べたり、
…色々してる内に外は少し暗くなってきて、
ご飯を食べて、そろそろお風呂とかはいろ〜って言って
いたときチャイムが鳴る音が聞こえて、誰だろう?って
思っていると手元に合ったスマホがバイブ音を鳴らす.
見ると雲雀からのメッセージがきていて、見ると
『ちょっと渡したいモノあるから部屋行くね!!』と
1分前にきていて、さっききたのは『いま来た!!』と
元気に送られていて、スマホを置いてドアを開けに行く.
むゆの声に見送られてドアを開けると、
目の前には少しラフな服を着た雲雀が
居て、少しドキッとしてしまう.
雲雀がずいっと手を私の方に出して、
首を傾げながらそれを見ると見覚えのあるキーホルダー.
こっちの高校に来た時も一度落としてしまって、
あの時セラフさんに拾ってもらったやつだ.
雲雀が少し恥ずかしそうに頬をかき、ふわっと目を細め
て笑う姿に私も嬉しくなって思わず口元に笑顔が浮かぶ.
私が前雲雀にお泊り会するのが楽しみすぎてにこにこで雲雀に直ぐに伝えた時のことを思い出したのか、
ふにゃっと笑顔を溶かして笑い、
でも少し寂しそうにそう言って自分の部屋に戻ろうと
して、その手を思わずパシッと掴む.
少し恥ずかしいけどぎゅっと軽く雲雀に抱きついて、
雲雀のキラキラ輝く黄色の瞳をしっかり見つめながら
そう告げると雲雀が目を見開く.
雲雀のびっくりした顔に満足して
雲雀の手を離し、自分の部屋に戻る.
私が去った後に雲雀が顔を赤くして
しゃがみ込んでいたことも知らず.













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。