第70話

番外編5(ハグ魔)
2,889
2025/08/22 17:51 更新


「breakfast」のMV撮影当日



今回のMVは実際にご飯を食べるところも撮るらしいのだが____




あなた
えぇ…


スタッフ
大森さんが「うちのあなたは料理上手だから!」ってすっごい自慢してくるんですよ!



スタッフ
だから!あなたさんが!ご飯作ってくださいっ!



スタッフ
あわよくば余ったものを私たちに()
 




なんて言われてしまったから、作るしかなくてスタジオのキッチンを使って色々作っていると


後ろから感じる重さ



あなた
はーい…ちょっとだけどいてね
 

大森元貴
いや僕ダンス頑張ったんだよ




大森元貴
疲れたよお…



あなた
ご飯でき次第、撮影再開だからね!


大森元貴
うわぁ…慈悲とかない感じ?


ぎゅーっと腰に手を回して、肩に顔を埋めて元貴くんにしっかりホールドされている



火も包丁も使っているから危ないし、正直離れて欲しいけど……


この温もりをずっと感じていたい私も私だ



大森元貴
うわぁ…この料理、ほんとにMV中食べていいの?



あなた
食べるしかないからね




大森元貴
若井たちも食べるんでしょ?
 

あなた
うん。食べるしかないからね
 

大森元貴
やだよやだよー


ぎゅーっとハグの力を強めてくる。

スタジオにあるキッチンは使用中といえど、誰でも覗けるような場所にあるから誰かに見られたら…と考えると少し恥ずかしいかもしれない



あなた
元貴くん離れてっ
 

大森元貴
んー…やだ
 

大森元貴
僕、ほんとはずっとあなたを手に収めておきたいの
 





大森元貴
うわ、これうまそう





元貴くんがお皿にのせられたスクランブルエッグを手でひょいっと摘んで食べちゃう



あなた
ねえ汚いから(笑)




大森元貴
ん、うまっ!
 



あなた
ほんと?味見してないから良かった



大森元貴
ね、あなたも食べてみてよ



あなた
ちょっと待ってね…これ炒め終わってから…



私が言っている最中にもぱくぱくとつまみ食いをしている元貴くん


が不意に私のほっぺを掴んだ…かと思えば












           ちゅっ











あなた
…?!?!//



 
大森元貴
ね、美味しいでしょ



笑った元貴くんは最後にこれでもかというほどぎゅーっと私を抱きしめたあとに離れていった




大森元貴
さ、牽制かんりょー♫



あなた
…//





私はまだまだ理解が追いつかず、炒め物が焦げるのも気にせず動けなかった
 


若井滉斗
いただきまーす!
 

藤澤涼架
あなたちゃんの料理久々かも!
 

大森元貴
僕は毎日だからね


若井滉斗
ほんとに惚気いいから(笑)


大森元貴
…(もぐもぐ)


若井滉斗
ご飯といえばさ、ご飯9合事件あったよね


藤澤涼架
うわぁー!あったね!!



藤澤涼架
うわっみて!麦茶いい色
 

藤澤涼架
それでいうと朝ごはんと言えばさ…


若井滉斗
…(もぐもぐ)



大森元貴
うわぁ…うまっ







スタッフ
はいカットー!


大森元貴
大丈夫ですか?(笑)僕らずっと食べっぱでしたけど
 



若井滉斗
元貴なんか喋ってすらなかったよ



藤澤涼架
でもご飯美味しかった……



スタッフ
でも自然な感じがしてすごく良かったですよ!
使わせてもらいますね
 



大森元貴
ありがとうございまーす




MVのために遠くから様子を見ていたけれど
自分が作ったご飯を3人が食べる様子を見ててちょっと恥ずかしくなっていた時


元貴くんとチラッと目が合って指で良かったよの意味でOKサインをだすと近寄ろうとしている元貴くん


それよりもはやくスタッフさんが話しかけてきた


スタッフ
あなたさん!あとで残り食べてみてもいいですか?


あなた
控え室に余っちゃったやつあるので…もしよければって感じなんですけど(笑)


スタッフ
やったー!


そんなに?ってぐらい喜ぶスタッフさんをみて思わず笑ってしまった時、肩に重みがやってきた



大森元貴
ほんと、あなたの料理美味しいので!味わって食べてください!是非!


あなた
元貴くん!




スタッフ
ずっと大森さんに言われててずるいな!って思ってたので!



大森元貴
あははは(笑)


親しそうにスタッフさんと話す様子を見てちょっと妬けそう…だったけど元貴くんがバックハグをしながら私の手をぎゅっと握ってくれたから少し安心する



スタッフ
じゃあ早速行ってきます



あなた
お口に合わなかったらごめんなさい!


スタッフ
それは無いと思います!





大森元貴
あなた、若井と涼ちゃんも美味しいって



 

あなた
ほんと?良かった



大森元貴
僕だけの味だったのにね
 

あなた
でもあれ以外の料理は元貴くんしか知らないでしょ?



あなた
私も元貴くんの味しか知らない
大森元貴
 



元貴くんが肩に乗せてた腕がずるずるとなだれてきて

後ろから私を完全にホールドする形になる



大森元貴
…あんのさぁ…ほんとにずるいって/


あなた
わ、照れ貴だ(笑)


元貴くんはハグ魔だから、もうハグぐらいじゃ私は照れないので私のほうが1枚上手



元貴くんからのハグあったかくて大好きだけどね




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