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早朝だというのにクソうるさいアラームによって目が覚める。
そう言ってウパは私の方に小さめの紙袋を突き出す。
少しの間、ベッドの上で沈黙が起こる。
ウパが怯えたように聞いてくる。
そう、今日は私の誕生日。それはあっているのだが……
小さい頃にお母さんとお兄ちゃんに祝ってもらったことはあるものの、それ以降は誕生日という概念すらないに等しかったのでおめでとうという言葉だけでも大満足だったのだか……
〜蘇るあの時の記憶〜※14話参照
私はウパパロンの返事を聞いてから袋を覗き、箱を取り出す。
そこに入っていたのは指輪だった。
少し青みがかった緑の石が金の輪っかにちょこんと乗っかっている。
私はベッドを出て部屋の明かりを付ける。
そして手の上にある指輪を見てみる。すると緑色だった石がどんどん赤くなっていく。
目を逸らしながら言うウパに近付いて隣に腰を下ろす。
私がそう言うと驚いたようにニカッと笑う。
ウパは私の手を取って左手の薬指に指輪をはめる。
走って部屋から出ていくウパの耳は少し赤かった。
私は左手を胸の前に寄せ、指輪を包むように反対の手で抱きしめた。
他の人からは沢山の猫グッズを貰った。ちなみにヒナちゃんが凄いニヤニヤしてた。ウパはなんか死んだような顔してた。私が準備している間に何があったんだ……
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関係ないけど超かぐや姫映画館で2週目見てきたよ!超おもろいから要チェック!























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!