【あなたの下の名前said】
エゴサが止まらない
ぜったい傷つくだけだって分かってるのに
気づいたらTwitterで自分のメンバー名を検索している
ずっとスクロールしていたら
自分の悪口を頻繁に呟いているアカウントがあるのに気づいた
そのアカウントをタップして開いた
プロフィール欄には
「あなたのメンバー名をフィッシャーズから脱退させる会:会長」
1番最近のツイートは
「最近やっとあなたのメンバー名がいなくなってくれた。嬉しい。」
「自分の大好きなフィッシャーズが戻ってきた」
アカウント名は
「きぬたみ@シルクが好きすぎる」
私がシルクと絡んでたのが気に入らなかったんだろうな
たくさんの悪口を聞いていたらなんだかバカバカしくなって
スマホを閉じた
頬を涙が伝った
あれ…
もう悪口にも慣れたと思ってたのにな。
まだ内心傷ついていたみたい
勝手に涙が流れるて止まらない私を
心の中の私が他人事のような顔をして俯瞰から見つめていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。