まず最初にやる事は、お嬢様方を起こすこと。
廊下に出て、お嬢様方の部屋がある東棟に向かう。
ゾムお嬢様は喧嘩っ早いという話をよく聞く。
男子高校生に喧嘩を売られてボコボコにしたとかいうとんでもない武勇伝が有名だ。
…寝起きが不機嫌だと私の命ないのでは。
若草色の扉の前に立った。
緊張で震える手を無視してノックする。
……
返事が無い。
寝ていらっしゃるのだろうか。
カチャ…と扉を開く。
目の前に広がった光景とは。
ずばり爆睡中のお嬢様である。 (
全体的に緑色のお部屋の中に、高そうなベッド。
緑のレースカーテンに隠されて、ゾムお嬢様が爆睡していた。
…寝相どうなってるんだろこの人
枕元に立って声を掛ける。
…返答は無い。
突然突きつけられるバット。
釘の突出した凄く痛そうな物だ。
握っているのは、この部屋の主ゾムお嬢様だった。
綺麗なペリドットの瞳に激しい敵意と警戒が浮かんでいる。
きゅっと眉が吊り上げられる。
なんで伝えてないんでしょうか…((
声を荒げるお嬢様に戸惑いつつもすみやかに退室する。
結果的に起こせたからオッケー…かな…?
紫色の扉。
ショッピお嬢様はギャンブルと煙草好きと聞いているが…寝起きはどんな感じだろうか
そう祈りながら扉の前に立った。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。