─流星side─
あ。
「ふふっ」
早速予約入れてくれたんや…
デートか、、んー、デートねえ…
オプションは手繋ぎ⋯⋯
なんか前も手繋ぎあったな。よく手を繋いでいたのかも。
その数日後、予約当日、集合時間に集合場所へ向かった。
「いらっしゃいませ。1名様ですか?」
「いえ。待ち合わせで」
「でしたら、あの窓側の席ですかね?」
「あ、あっ、そうみたいです。ありがとうございます」
「いえ、ごゆっくりどうぞ」
カフェの店内に入ると、西畑さんが席を立って場所を教えてくれたから、その席についた。
「ごめん、待たせた??」
「ううん、俺も今来たとこ。とりあえず飲み物だけ頼もうかなって思ってた」
「そっか。今日は、、カフェデート…?」
「んー、カフェ巡り、かな?笑」
「カフェ巡り?ふふっ、オシャレ笑」
「そう??琉惺が他に行きたいところあれば行こう」
「うん。ありがとう」
今日は、、このレンタルの時間中は、僕は西畑さんの恋人で、琉惺さんとして過ごす。
僕はカフェはあんまり、、
「あっ」
「ん??」
「カフェなら、猫カフェ行きたい!」
「えっ??ね、猫カフェ…?」
「うん。ずっと行きたいなぁって思ってたんやけど、1人は入りにくいし、女性が多いイメージで中々近寄れなくて。でもやっぱり沢山の猫ちゃんに触れ合っ」
「触ったら、、っ、近寄るだけでもあかんのに…」
「…?えっ、あっ、アレルギーとかですか?」
「それは琉惺やっ、っ、あ、そう、か…琉惺じゃないんやってば、、はぁ、ダメやな俺は⋯⋯」
「…猫アレルギー、持っていたんですね。ごめんなさい、調査不足で…」
「あ、俺も言ってなかったから。猫カフェ、行こうか」
「いやでもっ」
「俺も気になってたんや。琉惺の前やと言えなかったから、、行ってみたい」
「⋯⋯いいん、ですか?」
「敬語笑」
「あ、、」
「流星くんは猫が好きやったね?飼ってるんやっけ?」
「プロフィール…見て…?」
「うん、見た。写真、見てもいい?」
「っ、うん。ちょっと待って」
「あ、飲み物はミルクコーヒーでいい?」
「それがいい。ありがとう」
「ううん」
西畑さん、、僕を流星として見てくれたのは初めてなんちゃうかな…
琉惺さんとの思い出にはない、、僕だけの話に興味を持ってくれたのは、初めて。
「あ、、なんで、ミルクコーヒーって?」
「ん?この前も飲んでたから」
「っ、、覚えてたんや…」
「ふふっ、あ、猫ちゃんは??」
「あ、これ。実家にいるから、最近は会いに行けてないけど」
「そうなんや。………かわいい…」
「可愛いって無意識に出るよなぁ。この子はめちゃめちゃ賢くて、帰ると玄関まで走ってきてくれるくらい可愛いくって」
「ふふっ、猫ちゃんも可愛いけど、隣に写った流星くんがかわいい…」
「っ、へっ??//」
「あ、、あっ、その、か、可愛がってるのがよく分かるくらい表情が柔らかいからっ、っごめん…」
「っ、///」
えっ?えっ??
可愛いって言われたことに対してもそうやけど、、西畑さん、僕のこと琉惺って言わなかった。流星くんって、、そこに驚いて…
「お待たせいたしました、ミルクコーヒーとブレンドコーヒーです」
「あ、ありがとうございます」
「ごゆっくりどうぞ」
コーヒー飲んで落ち着こう。僕はレンタルされに来てて、亡くなった恋人さんの代わりなんやから。
「ふぅ、、ズズッ、っつ!」
「ぶふっ、ふふっ、今来たばっかやから熱いに決まってるやん笑」
「んべ、、舌やけどしたっ」
「ふふふっ、お冷飲んで冷やし笑」
「ん、、いたい…」
「ふふっ、そういう姿見たことないからレアやなぁ笑」
見たこと、、ない…?
もしかして、琉惺さんって僕よりしっかりしてるんじゃ…
やばい、こんなの代わり務まってないよな…
「べーしてみ?」
「えっ?べ…??」
「あー、赤いな。氷貰おうか?」
「ううん、平気。だいぶ引いた」
「ほんま?ならいいけど、ゆっくり飲み?」
「…うん、そうする」
優しいなぁ、、なんかすごく年上の大人って感じする。
「俺は最初、琉惺の飲み方にはびっくりした」
「ん?」
「来て15分、放置やもん」
「えっ?え、飲み物?」
「そうやで。ぬるま湯くらいになるまでずっと手をつけずに冷めるの待ってんねん。そんなことするくらいの猫舌で可愛かったけど笑」
「中々の…強者…」
「ふふ、だから来て早々飲んだの見て大丈夫なん?って思ったらダメやったな笑」
「僕も今度から待とうかな…」
「冷めたら冷めたで美味しくないのに笑」
「いや、美味しく飲むために冷ますんや。僕は琉惺さんと友達になれると思います」
「んふふ、そうかもな笑」
「あっ、あ、ごめんなさい、今は琉惺さんの代わりなのに」
「ううん、楽しいから。琉惺と話してるみたいで、すごく楽しい」
「なら、、いいんやけど」
ほんまにいいん、?こんなの、ただの雑談で、デートになってるん??
なんというか、、他のお客様は、積極的に触れ合おうとするから…
それは、男女問わず、腕を組むも手を繋ぐも、ボディタッチから、、でも西畑さんは、無闇矢鱈に触れてこない。前回もそうやった…
「僕は、っ、大ちゃんの恋人やから」
「んっ、?ふふ、うん笑」
「さ、触ってもいい、から…(訳:オプションである手繋ぎ等はしてくれてかまいません)」
「?!…あっ、琉惺、あの、場所…ちょっと今の卑猥…かも…」
「はっ、ちがっ、そういう意味では!」
「ふふ、ははっ、ありがとう。スキンシップの話かな?今は、場所が場所やから、出てからな?(訳:手を繋いだりできる場所じゃないから外に出てから手を繋ぎたい)」
「っ、、ん…ごめんなさい…」
「ふふっ、ありがとうな笑」
周りの視線がすごい変…
ワードチョイスミスった…











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!