その言葉は、予想のどこにもなかった。
『僕の恋人として過ごしてほしい』
與那城さんの声が、頭の中を何度も駆け巡る。
あまりにも迷いがなくて、戸惑ってしまう。
私より與那城さんに似合う人なんて
きっといくらでもいるのに。
こんなにあっさりと…
私は二週間だけ與那城さんの恋人になるらしい。
もちろんフリだけど。
恋人のように過ごしながら、與那城さんへの気持ちを
隠さないといけないなんて
そんな器用なこと、私に出来るだろうか。
めまぐるしくて、頭が追いつかない。
とりあえず食べて、部屋に戻ろう。
一人にならないと整理できない。
急いで口に詰め込む。
伸びてきた指先が、そっと触れる。
すぐに離れていったのに
私は息が止まったまま動けない。
触れられたところが熱い。
逃げるように立ち上がり、そのまま部屋へ戻る。
ドアを閉めて、背中を預けた。
自分の名前を呼ぶ與那城さん甘い声が響いて
頭がクラクラする。
みんなが名前で呼んでも
與那城さんは絶対に呼ばなかったのに。
全て自分に都合よく受け取ってしまいそうになる。
……無理
二週間も、こんなのが続くなんて。
頬に触れると、まだ熱が残ったままだった。
ひーさんさん、愛奈さん、ばすすすすすさん
スポットライトありがとうございます😭
♡もありがとうございます!















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!