ガンッ
振り下ろされた拳を
咄嗟に刀で受け止めながら息を吐く
これ、本当は東堂を狙った
攻撃だったってことだよね
────東堂が私と位置入れ替えて無かったら
東堂確実に死んでたな
もし東堂の防御が間に合わない攻撃が来たら
即座に私と位置入れ替えろ、
私なら防げるから
────って前々から言ってて良かったよ
────まぁ、特級・一級を複数体確認、
だったら一級だけじゃ無くて
特級が複数体居てもおかしくは無いか
年下の指示聞いてくれるのはありがたいね
別に呪具だけで祓おうと思えば出来るけど、
コイツは時間掛かりそうだから
東堂に雑魚の相手をやらせて
私がその間に術式行使でぶっ飛ばす方が早い
東堂が残った呪霊の元に向かうのを
横目で見送ってから、
前の特級に向き直った
5分以内で片付けるつもりだったのに、
面倒な奴が出て来やがった
まぁどうせ五条なら赫一発で
10秒くらいで終了なんだろうけどさ
アレ周りの環境破壊凄いじゃん
私みたいにもうちょっと穏便に行こうよ
てかマジでさっきから
ずっと殺気放ってくるのムカつくんだけど
自分の方が強いみたいに見せつけて来んな
刀の呪具を仕舞い、手ぶらの状態になる
普段は弱く見せるために抑えている呪力を解放
術式を展開する
動き回られると面倒なため、
強めの殺気を浴びせた
──────が、
殺気なんてお構い無しに予備動作ゼロで
腕を振り回して来る
軽く後ろに跳んで回避すれば、
そのままの流れで回し蹴りを一発
呪霊の躯体が揺らいだところで、
手を向け、事前に展開させていた術式を
食らわせた
目の前の特級呪霊は、
声も上げずにゆっくりと倒れて行く
─────地面に倒れた
胴体に大きな風穴の空いた呪霊を見つめ、
暫くしてから東堂の元へ向かった
何となく、嫌な予感がする
何事も無ければ良いんだけどね
本当は5分以内に片付ける予定だったけど、
特級が出しゃばってきたせいで
予定をちょっとだけオーバーしてしまった
それでもまぁ別にまだ時間はあるし
さっさと京都校へ行って手合わせを
終わらせよう
────この後私は更に別の用事があるからね













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。