第9話

Part 6
160
2024/05/17 11:41 更新












































穏やかな朝日がカーテンから溢れ出て、私の目元を照らす。


眩しくて、少しずつ目を開ける。



hn
…ん、朝……


起きて、着替えて、部屋を出る。


静かなこの家に私の足音が響く。


















そのまま、食堂につく。




ついて、しまった……。








 
 
 

 


   ガチャリ









hn
……ぁ、


既ににぃが座っていた。


隣には、もちろんイエモンさんが。


hn
お、おはよっ!
hn
にぃ、イエモンさん…!
iemn
うん、おはよ

少し困ったような笑みを浮かべる、イエモンさん。


そして……。

rk
………嗚呼


…………ねぇ、なんで、にぃ…。



何時から、そんな素っ気なくなっちゃったっけ、?



何時から、目を合わせてくれなくなったんだっけ、?



hn
あー…、
hn
私来たから食べよっ、いただきます!
iemn
いただきます
rk
…いただきます







































































食事が終わって。


執事でもあるイエモンさんが食器を下げる。





………つまり、にぃと二人きり。




hn
……にぃ
rk
………


返事がない

hn
にぃ……?
rk
………


見向きもしない





無視されて、凄く……凄く悲しい。




あの優しい面影は、とうの昔に消え去った。





hn
……ッッ




悲しい。悲しい。悲しい。





嫌だよ、なんで無視するの?






やだよ……














































                   そんなにぃ、見たくないよッッ !!








































hn
にぃ ‼



大きな声で、肩を叩いて、声をかける。




すると……やっと、やっと。




何年も合わなかった目が合う。




………だけど。



hn
…ッあ"……





___違う。




あの、温かな、優しい光があったはずなのに。




なんで…そんな……





絶対零度の…冷たい、鋭い色で私を見るの…?




rk
………





だ、だけど…見てくれた。




このチャンスを活かさないと…!



hn
に、にぃ……


何か、何かと話さなきゃ。




話さ……ないと………






話したいこと、一杯あるのに。







前に貰ったうさちゃんのぬいぐるみ、まだ一緒に寝てるよとか。


勉強沢山頑張ってるんだよとか。


庭に綺麗な花が咲いてるよとか。


今日は良い天気だねとか。




………大好きだよ、とか……。













言いたいことが、幾つも、星の数程あると言うのに。




どれも言葉にならなくて。




喉の奥で突っかえてしまって。




なにも、言えなくて。


hn
…………
rk
……はぁ、何も用が無いなら話しかけるなよ…


くるり、と身体を翻すにぃ。




あ駄目だ、行っちゃう…!


hn
ま、待って……ッ


強く、とにかく呼び止めたいはずなのに。





零れ出たのは、弱々しい声。


rk
………何故、お前の言うことを聞くと思う?
hn
えっ……































rk
俺が絶対だ。












hn
な……ッ




独裁者。




その単語が頭に浮かんだ。




目の前にいるのは、他が霞むほどの…圧倒的な、独裁者が。






































___ああ、もう……無理なんだね





その言葉だけは……聞きたく、なかったなぁ…… w


hn
……そ、か。
hn
じゃぁ…私、部屋、戻るね…!
rk
………



























































































ぱたん、と自室の扉を閉める。




思わずベッドに倒れ込みそうになるのをなんとか止める。




………あれは、危険だ。




あんな風に冷たいのは見覚えがある。




私の…私達の、実の親。




彼等は庶民…平民達が苦しくなっても自分達が楽しければ良い、みたいな感じで治めていた。




だからこそにぃが直ぐ代替わりできたんだけど……。









今、にぃは……両親と同じ。




あのままじゃ…平民の皆が苦しい思いをしちゃう。























       それから、ずっとずっと、考えた。









お昼ご飯と、夜ご飯でも結果は同じ。




もう、やっぱり……無理なんだなって……。























苦しい。




これを見越してはいた。




だから準備もしていた。




だけど……やりたくなんて……




hn
やりたくなんて、なかった……っ





……だけど、やらないと。




私が……やらないと。




皆を守るために……














覚悟を決めろ、柊鳴緋夏…。






いや、







































                        ヒナ





hn
……ふぅ………
hn
じゃあ……計画決行、ということで…









クローゼットを開ける。




中に入れていた大きめのリュックの中身を確認する。




………うん、大丈夫だ。









服も、今みたいな上位の人間しか着れないような服じゃなくて。




普通の服を着る。




ノースリーブに黄色の…リボンなのかな、こういう服は分からない。



最後に大きめの黒が基調のパーカー緩く着る。







それで、用意していた置き手紙をうさちゃんの横に置く。




……なんとなく、うさちゃんを撫でる。




hn
……戻ってこれたら、また、ぎゅーってして一緒寝ようね……






私がもし……戻ってこないということは。







私は………もう……




















hn
…良くない思考は辞めよう…っ
hn
……よしっ !!











がらり、と窓を開ける。




冷たい夜風でカーテンが暴れる。




………落ち着け、ヒナ。



hn
……またね、にぃ…?



私は窓から飛び降りた。


































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