背後から女性と思われる声で呼び止められる
この場には“担当者”という肩書を持ったものは“彼”の担当者を現任しているあなたの一人称しかいないため、あなたの一人称のことを呼び止めたのだと思う
そして、あなたの一人称は次の業務に向かう足を止めて、背後の声の主を視野に収めようと振り向いた少々愛想の無い返答をしてしまったが、彼女は特段気にした様子もなく、そして安心した様子でそう言ったこの空間にはあなたの一人称と彼女しか居らず、雑音と言えるものも無かったにも関わらないのに名乗られた名前はよく聞き取れなかった ぱち ぱち ぱち と、芝居じみた拍手が施設の消音壁に吸い込まれて消えた先ほどの柔らかい態度とは一転して語気の強い言葉を、まるで狂ったテープレコーダーのように繰り返し、まくし立ててきたアンケート
🗣️ 返答
はい
33%
了解いたしました
33%
承知いたしました
33%
分かりました
0%
理解いたしました
0%
Yes
0%
投票数: 6票
あなたの一人称はそれに、そう返答を返すしか無かった 砂糖を煮詰めたような声で囁かれる 徐々に彼女の後ろ姿が小さくなっていく やがて彼女の姿は施設の分厚い扉に遮られて見えなくなった そしてあなたの一人称は…いつの間にか伸ばしていた手を、下げた











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。