《翌日 夕方》
ぼくのお母さんは花屋で働いてて、お父さんは銀行で仕事をしてる
ぼくは毎日お母さんのお手伝いをしてる
この時ぼくは上手く笑えていたかわかんないけど、そのお母さんの言葉が、シアワセ崩壊の合図だった
翌日、お母さんがいなくなっていた
お母さんは行方不明になった
それからぼくはお父さんとの二人暮しになった
お母さんがいなくなっても、お父さんはぼくに問う
と、最初は意味がわからなかった
だけど、これは息子に暴力を振るう理由を作っていたと今ならわかる
「お母さんはもういないよ?」
とぼくが返すと、お父さんはこう言った
ドゴッ
こと時は頭がグルグルして、体がフワフワして、何も考えれなかった
ただ1つ感じたのは、「いたい」っていうものを感じてた…ずっと、ずっと……
《数年後 崖っぷち》















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!