《その日の夜》
その日はたまたま夜、目が覚めちゃって、そのままもう一度寝ようとしたんだけど……
パァンッッッ!!!
いつも優しいお父さんが、誰かに怒鳴ってる声が聞こえて目が覚めちゃったの
だから、少し確認しに行こうと階段を降りた。
移動中も、誰かを叩くような音はずっと響いてた
パァンッッッ!!!
その時ぼくの目に映ったのは、お母さんに暴力を振るい、八つ当たりしているお父さんの姿。
普段2人とも仲が良さげだったから、その時の衝撃は強かったな…
そしてタイミング悪く、ぼくに優しくしてくれるお父さんが、「あなたのカタカナで名前」の悪口を言ってるところを、ぼくは見ちゃった
それに、父親は「女の子供しか要らない」と言っていた。人間って父親から母親に送り込まれて産まれるから、性別は母親せいにはならないのに…今思うとホントバカだと思うよ。
「女の子供しか要らない」
つまり男は不要、要らないということ
父親はぼくが嫌いだったんだ。ぼくの性別が判明した時から、ずっと__














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。