〜偵察班 視点〜
胡桃 悠との接触者を見つけ約1時間後、
潰滅部隊本拠地にある個室に接触者が来ていた
それだけ言い、
控えめにノックして部屋に入る
そこには5人の一般人が座っていた
目が合う、
でもまだ何も言わずに黙って席につく
そしてゆっくりと口を開いた
それに反応して5人は頷いた
そう言って机に胡桃 悠の写真をおく
潰滅部隊に残っていた顔写真
そしてこれを見せた瞬間空気が重くなった
黒だと思っていいだろう
口を開きかけたのはヘアピンの奴
でも恐怖からか、開いた口を閉じる
結果、最初に喋ったのは紫髪だった
ゆっくりと俯いて話し始める
質問に素直に答えていく
でもどこか歯切れが悪い
そう言って赤髪が写真を見せてきた
そして花ケ崎は一瞬固まった
その理由は簡単、
写真に映ってたのは数十分前まで話してたやつだからだ
そして単刀直入に思う
総隊長になる前も、
桃瀬 凛はあり得ないほどの仕事量だっただろう
戦闘班隊長、医療班隊員、
潰滅部隊って言っても2つを掛け持ちしてるのはほぼ少人数
理由は単純、一つでも充分キツイから
つまり、ただでさえ忙しいのに、
こいつは別仕事も掛け持ちしてたことになる
そんな事を思っていたら
ヘアピンが静かに話し始めた
静かに俯きながら言う
でも抑えてる、感情的に喋りそうになるのを
大切な事を聞くために
静かに花ケ崎は頭の中で整理する
どこまで言って良いのか、
こいつらは恐らく医療班のことしか知らない
そして桃瀬 凛だと知っているなら戦闘班も言うはずだから
戦闘班のことも、桃瀬 凛のことも、
何も知らないですれ違ったということ
だからこそ迷った、
どこまで教えて良いのかを
そして、しばらく迷い決断を下す
そして、予想していた静寂が走った













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。