第68話

番外編 5 続き
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2024/05/25 13:50
6月1日19:00~
「with MUSIC」にてSixTONESが

「GONG」と「ここに帰ってきて」の2曲を披露するって

…え?

しかも、「GONG」めっちゃ踊ってたんだけど…

え??

仕事頑張るしかなくない?
あれから休む時もあるけど少しずつ学校に行けるようになった

無理な時は、風磨や翔太に保健室に連れてかれるけど

でも、だいぶ大丈夫になってきた

そんな矢先だった

朝いつも通り学校に来て自分の下駄箱の所を開けると紙が入ってて

内容は、放課後校舎裏に来いっていうもの

…正直、怖かった

でも、俺を虐めてた奴の中には謝りたいって言ってくれた人も居たらしい

多分、風磨と翔太が居るから言いずらいのかなって思ったりもして

その時はそういう風にしか考えてなかった

そして、放課後
北斗「樹〜、帰ろう?」

樹『…ぁ、ごめん北斗、俺やることあって』

北斗「そうなの?俺手伝うよ?」

樹『大丈夫だよ、だから先帰ってて』

北斗「…1人で平気?」

樹『ねぇ、何歳だと思ってるの?』

北斗「そういう訳じゃ…」

樹『分かってる、何かあったら連絡するから』

北斗「…絶対ね?」

樹『うん』


何とか北斗を先に帰らせれた

それより、早く行かないと

俺は、指定された場所に向かった

そこには何人かの人がいて、俺が来た事に気付いて近付いてきた


「よぉ、六音」

樹『…誰、ですか』

「まぁ、そうか、顔は知らないもんな」

「どうします?」

「…俺の弟がお世話になったみたいでな」

樹『…え?弟?』

「そう、お前をいじめ始めた張本人な」

樹『ッ…』


やっぱり、北斗や風磨達に言った方が良かったのかな…

俺、選択肢間違えちゃった?


「お前のせいで弟が引きこもるようになっちまってな…それに、俺まで怒られちまった」

樹『…それは、だって』

「言っとくけど、拒否権はないからな?」

「…○○くん」

「おう、いいぞ」


そう言うと、周りにいた何人かが襲ってきた

怖くて足が動かなくて、逃げれなかった

気付いたら辺りは暗くなってて、スマホで時間を確認したら18時過ぎていた


樹『…ッ、痛いッ』


どれだけ殴られたんだろう…

俺が気を失った後も殴られたりしたのかな…

…俺、悪いことしたかな?

学校に行けばまた、彼奴らにッ…

…とりあえず、家帰んなきゃ


ピロン


樹『…ぁ、北斗』

北斗「''今どこ?帰ってくるの遅くない?''」

樹『…''ごめん、帰ってる途中で友達と会ってつい話し込んじゃった、今向かってるよ''』

北斗「''事故とかそういうのじゃないのね?''」

樹『''うん、ごめんね、心配かけちゃって''』

北斗「''樹が無事なら大丈夫、気を付けて帰ってきてね?''」

樹『''ありがとう''』


…言えなかった

…これから、どうすればいい?

その後、何とか家に帰り部屋の鏡で見てみたら

至る所に痣が出来てて、顔も少し切れて血が出ていた

…前でもここまで酷くなかったのに

先生に言ったら信じてくれるかな…

でも、またあんな風に信じて貰えなかったら…

その前に、あの人達にあったら殴られちゃうよね?

…どうしようッ

🚪㌧㌧


大我「樹?入るよ?」

樹『え?待っ』

大我「……」

樹『…たい、にぃ』

大我「その怪我、どうしたの?」

樹『ぁ、いや、その』

大我「樹」

樹『こ、転んだの!その時、丁度枝が近くに落ちててそれで引っ掻いちゃって』

大我「…樹」

樹『本当だよ?しんじてよ…』

大我「…わかった、これ以上は何も言わないよ」


良かった…

…良かった、のかな?

今、正直に言った方が良かったんじゃ…


大我「でも、樹」

樹『…なに?』

大我「俺らは樹の味方、何があっても樹を信じるよ」

樹『…』

大我「…何時でも話して?」

樹『…うん』


…あぁ、俺の部屋に来たのがたいにぃで良かったかも

優にぃとか北斗とかが来たら、俺きつく言っちゃいそうだったから

たいにぃに、明日学校休むことだけ伝えた


ごめんね、俺に勇気がないばかりに

…いつかちゃんと話すから、待ってて






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