あなた『チッ』
意外とやばい状況。
多分このドームは呪霊の領域内。
普通、領域は内側からの攻撃が強く、外側からの攻撃が弱い。
私が攻撃してこのドームから抜け出すことはほぼ不可能。
外から攻撃してもらうか?
それじゃあ内側から連絡できない。
まずスマホいじってる時間なんてないし。
たとえに逃げ道を作ってくれたとしても軽々と抜け出させてくれるとは思えない。
また自分を犠牲にするか?
また宿儺が助けてくれるとは思えない。
まず人に頼ってどうする。
どうする?
最後まで戦うか?
倒せるか?
術式を上手く扱えない私が?
倒す?
そして助ける?
あなた『どうやって…』
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あなた『はぁ』
五『ため息なんてついてどうしたの?』
あなた『…どうやったら強くなれますか?』
五『うーんまずはイカれること』
あなた『…………は?』
五『呪術師はイカれてないと僕らがやってる事はもう殺しみたいなもんだからさ』
五『基礎が出来なきゃね、強くなるって段階まで程遠いよ?』
五『あなたは特に強い術式なんだからまずはイカれな』
『もっともっと呪霊を殺して自分の術式や呪力を掴み取るんだ』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あなた『イカれる…術式を掴み取る』
ピンチな時こそイカれちまえ。
パニックになるくらいならイカれてしまえ。
あなた『………ハハッ……イカれてやるよ!!!』
呪力を底から引き出して。
感じるんだ。
あなた『私の呪力を…!』
あなた『領域展開…』
『損螓平貰得!!!』
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なんかさリムられてる気がすんだけど気の所為?
別にリムられるのが嫌な訳でもないんだけどさ
迷惑だったりするじゃん?
だからあんまリムんないでね。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。